優勝の行方がほぼ決まり、プロ野球の関心の的は《タイトル争い》といっても過言ではない。
その中でも特に注目されているのが《G・松井の三冠獲り》。
私は松井の三冠は確実だと思う。
なぜなら相手ピッチャーが気の毒に思える程、 今年の松井は状態がいい。
とにかく今年の松井は《打ち方》そのものが実によく、打てるポイントが明らかに広くなっている。それを可能にしているのが《ボールを点ではなく線で捕らえるスイング》。普通は内中外の各コース《打てるポイント》はひとつしかないものだが、そのスイングができる松井はそれを三つ持っている。
線で捕らえるからこそ若干ボールを捕らえるポイントが前後しても、
全てのコースをライト･センター・レフトに弾き返すことができるのである。
しかも、ヒットではなくホームランにしてしまうから松井三冠の可能性は高いといえる。
正直大したものだと思う。
今後怖いのはケガ。松井を警戒するあまり攻め方が厳しくなりデッドボールが多くなることが予想されるからだ。しかし、それも大した心配ではないだろう。なぜなら、松井の《線のスイング》は打つときの重心が体の中心にあるため、 ボールをぎりぎりのところまで見極められるので際どいボールにも対応ができるからだ。いいスイングは身も守るといったところか。
ドラゴンズの福留や立浪がタイトルを争ってはいるが、残念ながら松井には及ばないのが現実。
松井は《ジャイアンツの四番》という看板を背負っての成績だからだ。そういう点では真の三冠王
誕生のときが近づいているといえるのではないだろうか。
最終的にどれ位の数字を残すのかが楽しみだ。
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