稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

三岐鉄道北勢線大泉駅(3)麦秋。

ネモフィラが咲いている場所のお隣は麦畑。

麦秋と言うには少し早いですが、それでもまずまずの色具合。

北勢線ではここだけでは無く、おなじ三岐鉄道の三岐線の沿線にも麦畑が広がっており、実りの初夏の撮影に両線を渡り歩いても良さそうです。

と訳知り顔で書いていますが、北勢線の麦秋は、今回実際に北勢線に乗り、西桑名駅から大泉駅の間の風景をずーっと見ていたことで気付いたものです。なお三岐線の麦秋は知人が撮影した写真で知ったもので、それを真似して撮影に出かけたことがあります。

ところで今回「ずーっと見ていた」のは時節柄「屋根より高い鯉のぼり」がどこかに無いか捜していたもので、勿論あったらそこでの撮影を意図していたのですが、「屋根より高い」どころかそもそも戸外の鯉のぼりをまったく見かけませんでした。昭和の時代、庭に鯉のぼりの竿を立てるための穴があるお宅を結構見かけた記憶がありますが、正に時代が変わったのでしょうね。

少し狙いすぎたと反省の1枚。撮影している時はOKだったのですが、こうして見てみれば麦かどうかが分かり難い。

今回のこの麦秋は、私にとってはおまけみたいなもの。これを機に「麦秋」の表現をより工夫していこうと決意。もっともその気持ちがいつまで続くかは別で、というより「老人力」とは「忘れる力」であるということが前提です。

などど常に逃げ道を作っておく私でした。

大泉駅を下車した時には気付かず、西桑名駅への電車に乗ろうとして発見しました。

この大泉駅が2005(平成17)年の日本鉄道賞「日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞」に選ばれていたのですね。

国土交通省鉄道局業務課の発表資料「第4回「日本鉄道賞」の受賞者の決定について」(平成17年10月5日)によれば、

『三重県いなべ市 「地域密着型の新しい“駅”」』
(選考理由)
沿線の地方公共団体が主体となって、駐車場等を兼ね備えた駅前広場やアクセス道路の整備、地域の交流・物販施設の設置など、利用しやすい駅づくりや鉄道の利用促進の取り組みを実践し、鉄道の維持・発展を通じた地域の活性化に積極的に取り組んできた。

とあり、私自身が無意識に買い物をした「ふれあいの駅うりぼう」の存在が正に受賞理由でした。またそれは今回の目的たる「ネモフィラ」の栽培にも繋がっていると思われ、駐車場が整備されていることから、多くの方が「駅」を利用していました。

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