稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

JR東日本釜石線/SL銀河の終焉。

この6月3日(土)、4日(日)の運転をもってSL銀河の定期列車としての運転が終焉を迎えました。

実際にはJR東日本による旅行商品『「SL 銀河」ファイナルツアー』が10日(土)、11日(日)の2日間実施され、それによりSL銀河は2往復運転されます。特筆すべきはその上り列車のダイヤで、花巻駅行きは遠野駅発が19:08とナイトクルーズが楽しめるようになっています。

さすがにこの2日間がどんな風になるかは想像がつきます。皆さま、ご安全に。

SL銀河との最初の出会いは2014(平成26)年6月1日。

乗り鉄らしくこの日は乗るのが目的。ところで当時使っていたカメラは、コンパクトデジタルカメラで、乗り鉄にとってはそれはそれで十分撮影も楽しんでいました。

SL銀河の運転開始は2014(平成26)年4月12日。運転開始からは、比較的早い時期に乗ることができました。

それでも指定席を取るのがとにかく大変で、花巻駅発釜石駅行きは手も足も出ず、釜石駅発花巻駅行きでやっと1席取れた記憶があります。

ピカピカのナンバープレートにいたく感動したことを、今も鮮明に覚えています。

「SL銀河」に乗るというより、気動車と蒸気機関車の協働に強い関心があったと言っても過言ではありません。

※運転士さんが乗務している姿も自分の目で確認しています。

※上り勾配でのエンジン音は、笑っちゃうほど大きく、キハ58(2台のエンジンを積んだ昭和の気動車)が全力で峠越えに挑むに匹敵する迫力がありました。

当時は、駅で停車する度に、こうした点検作業を行っていました。

1枚くらいは走行写真を撮ろうと思い、遠野駅から各駅停車で先行し、宮守駅で迎え撃ちました。

煙が出ないのは想定の範囲内。

そして宮守駅から再び車内の人に。

昨年の10月29日~30日の2日間、友人に誘われ、初めてのSL銀河撮影。

釜石線沿線の風景は本当に素晴らしく、撮影したい場所が多いのが有り難い悩みでした。何度もこの地に足を運んだ方達が大勢いたことには納得です。

シャッターを押しながら、そんな方のお一人とこうして肩を並べていることは何と楽しいことかと思っていました。

リンゴ畑。そう言えば私の友人は、「遠野産リンゴ」が家への土産でした。

秋の風景の中をひた走るSL銀河。

私にとって最後のSL銀河の写真。

今年もう一度訪問したいとは思っていたものの、それは結局叶いませんでした。

乗っても撮っても楽しかったSL銀河。

さようなら。

(追申)

SL銀河が走ることは、今週末をもってもうありませんが、釜石線の風景は季節毎にその表情を変え、私たちを楽しませてくれます。これからも是非、足を運んで、釜石線の旅を楽しんでください。

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