延命水とスイッチバックの駅、出雲坂根駅。
延命水をペットボトルに入れる人が結構いました。かく言う私もですが…。
最近、DE10に縁があるような気がする。いやっ、気のせいでは無い。きっと。
出雲坂根駅を少々遅れて出発。スイッチバックの2段目をゆっくり進みます。
そして暫くすると三段目の線路が現れます。この辺りでは、乗客は総立ち状態。
高低差が良く分かる一枚の写真。気分は箱根登山鉄道。
それにしてもこの木次線ですが、かつては広島県広島市と島根県松江市方面を結ぶ急行が三往復も走る、準“幹線”と言っても良さそう路線でした。
※広島駅発…昼行1本、夜行2本。
※鳥取駅・米子駅始発…昼行2本、夜行1本。
そして、、、1970(昭和45)3月号の時刻表を見ると、その内の夜行一往復は、深夜の出雲坂根駅で交換していました。
※615D「ちどり4号」広島駅行き(米子駅始発)は01:47発。
※614D「ちどり3号」松江駅方面鳥取駅行きは01:49発。
スノーシェッドを越えて、もう少し走ります。
備後落合駅方面に向かう左側の信号が青に変わりました。
眼下にはつい先ほど通ってきた線路が見えます。
そして、かろうじてですが出雲坂根駅が見えました。車内放送に聞き耳を立てつつ、目は外の景色を追いかける。ここまで登ってきたと改めて感じ入る。
広島県と島根県をつなぐ国道314号線にあって、日本最大規模の二重ループ方式道路「奥出雲おろちループ」が見えます。鉄道だけでは無く、道路にとっても厳しい山越えです。
もっとも所要時間の差は歴然たるものです。