稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

長良川鉄道「おくみの号復活企画」(2)昭和の時代の急行おくみの号。

さていよいよ長良川鉄道のイベント「おくみの号復活企画」のスタートです。

乗車するのは2022年登場の新車ナガラ601号。さすがにピカピカ!乗れば新車の匂いあり。

朝9:15、この車両で関駅をスタートし、郡上八幡駅まで乗り、そして関駅に戻るのは13:39。たっぷりと楽しんできました。

ところでこの車体の色ですが、かつての国鉄越美南線(現在の長良川鉄道越美南線)を走っていた「急行おくみの号」の車両であるキハ28,58の塗色を再現しています。新車なのにどこか懐かしい。想像以上に似合っていると思いました。

「おくみの号復活記念」ヘッドマーク。長良川鉄道が実施した【おくみの号復活プロジェクト】のクラウドファンディングで集まった資金が活用されています。もっともその情報を今回の「おくみの号復活企画」という長良川鉄道のイベントに参加するまで全く知らず、何とも残念な私です。

なおクラウドファンディングの詳細は「長良川鉄道 クラウドファンディング」などで検索すると出てきますのでそちらをご参照下さい。集まった資金は有効に使われています。

車両の真ん中にある液晶表示は「急行」の文字。

交通公社の時刻表/1967年(昭和42)8月号。

2714D、急行おくみの号は朝9:20に北濃駅を出発。美濃白鳥駅(郡上市白鳥町。当時は郡上郡白鳥町)、美濃弥富駅(現在の郡上弥富駅/郡上市大和町。当時は郡上郡大和村)、郡上八幡駅(郡上市八幡町。当時は郡上郡八幡町)、深戸駅(郡上市美並町。当時は郡上郡美並村)、美濃下川駅(現在の大矢駅/郡上市美並村。当時は郡上郡美並村)、美濃市駅(美濃市)、美濃関駅(現在の関駅。関市)、加茂野駅(美濃加茂市)、美濃太田駅(美濃加茂市)に停車し、美濃太田駅からは急行ひだ2号と併結され、名古屋駅には12:00着。

上りと下りの違いは、美濃白鳥駅~北濃駅間が普通になること。

そしてこのおくみの号は1982年(昭和57年)に廃止されました。もっとも昭和40年代から越美南線線内は普通列車(美濃太田駅~名古屋駅間は急行)となっており、北濃駅から名古屋駅までの全区間(下りは美濃白鳥駅まで)で急行だった時代はそれほど長くはありませんでした。

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