稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

日本初の立体交差駅、折尾駅の今。

7月10日に降り立った折尾駅。完全高架を目指して改修と言うより、「新駅」に近い工事が行われるとは聞いていましたが…。

改札口を抜け、駅舎の外に出たところで思わずめまいを感じました。私の脳内の方向感覚が全く働きません。何せ駅舎を出て右側に鹿児島本線が走っている。

2012年10月27日の折尾駅。駅舎の向こうに見える高架線が鹿児島本線。この写真の当時、既にこの駅舎は使われていませんでしたが、それでも私の頭の中の折尾駅はこの場所。つまり、駅舎は鹿児島本線の南側から北側に移転していたのです。

ここが日本で最初の立体交差駅の立体たる部分。

1891(明治24)年2月28日に九州鉄道、同年8月30日に筑豊興業鉄道(1894年、筑豊鉄道に改称)の手で開業した折尾駅は、1895(明治28)年11月1日に乗換えを便利にするために一つの駅、立体交差駅となりました。

地上駅時代(もはやこの表現!)の筑豊本線折尾駅。この姿は既に過去帳入り。

高架の鹿児島本線も不思議な構造の駅でした。

更に時代が遡り(さかのぼり)、1971(昭和46)年3月23日。

鹿児島本線を走るのは421系交直流電車。筑豊本線は何れも蒸気機関車牽引の旅客列車。こちらに顔を出しているのはD5142。

高架の6、7番線が「福北ゆたか線」「若松線」ホーム。

若松駅~直方駅方面の直通運転が行われています。

BEC819系「DENCHA(デンチャ)」。最近、やっと見慣れてきました。

※「福北ゆたか線」黒崎駅方面と直方駅方面を結ぶ列車は、1番線(直方駅方面)、2番線(黒崎駅方面)に発着。

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