稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

子鉄の夏休み(1)青春18きっぷ。

ここ数年、小学校低学年で鉄道好きのこどもってどんな分野に興味があるのだろうと考えていました。

2011年12月25日。

2012年12月16日。

2014年3月16日。

これは中京テレビがかつて放送した小学生が鉄道の知識を競うクイズ番組「こども鉄道博士選手権」の放送日。

第2回の時のロゴ。

小学校低学年でもなかなかの正答率のこどももいましたし、小学校5~6年生ともなると、大人も顔負けの会話が、予選会場で飛び交い、随分驚かされたのを覚えています。

そうした時代を経て私の家族にも小学校1年生の子鉄が誕生しました。そこで今時の子鉄と呼ばれるこどもが何に興味を示したかを少し紹介します。まずは「青春18きっぷ」の旅。驚くなかれYouTubeの鉄道ものを見て、自分でもやってみたいと思ったそうです。時代を感じます。

7月24日(日)。東京駅を起点に東海道本線を名古屋(金山駅)を目指します。勿論、親が同行です。

最初の下車駅は熱海駅。JR東日本からJR東海への乗換え。

沼津駅。

富士川駅。これらの途中下車駅は彼が自分で選んだそうなので、一応理由を聞いたものの良く分らず。ただこの駅だけは「富士山が見える」って言っていたので、それは納得なのですが、どうやってそれを調べたのだろうと私は考えてしまい、却って謎が深まる悪循環。

静岡駅は昼食下車。

最後の途中下車は豊橋駅。ここからは特別快速に乗車。が、乗車した列車は 豊橋駅~西小坂井駅間で、自動車が橋桁に衝突した事故で大幅遅れ。まあそれも良い経験になったとは思っています。

なお駅名標と本人込みのショットは、本人の希望だそうです。つい国鉄の「いい旅チャレンジ20,000km」(1980(昭和55)年から10年間実施)を思い出しました。その応募にはこうした「駅名標と本人」が1枚の写真の中に写っているのが証拠(条件)となっていました。

さて1日を終えての感想を聞いたところ「楽しかった」の一言。一瞬「何が?」って聞こうとしてそれは止めました。それは大人の感想であって素直な子どもにそこまで要求することではなかろうと思った次第。

私はこの年頃ではまだ鉄道趣味にはまっていなかったですし、そもそも小学生が趣味(好きなこと)を持つことがなかった(知らなかっただけかもしれませんが…)時代に生きていたので、素直なその感想にも驚き。

最後に。

青春18きっぷの旅を楽しむ知人に聞いたところ、ここ数年小学生の18きっぷ利用者を見かけるようになったそうです。こども料金の設定のないきっぷを使用するこども達。それを認める保護者。時代は進化している。

カテゴリー

アーカイブ