稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋の鉄道136年史。1957年(昭和32年)頃(?)の絵はがき「観光名古屋」。

9月2日、3日で、1957年(昭和32年)頃の絵はがきを紹介しましたが、今日はその続き。

絵はがき、観光名古屋。

裏面の観光名古屋案内図。市電の路線図はあれども地下鉄はまだありません、時代考証として大切なのはテレビ塔の存在。よって昭和29年から昭和32年の間で間違いないでしょう。

テレビ塔の空撮。およそ周りに高い建物が無い!そして鉄塔先端の左側に一つだけある巨大な建物。それは当時、日本で有数の延べ床面積を誇った百貨店、丸栄。

その完成が1956年(昭和31年)でしたので、この絵はがきの写真の撮影時期は昭和31年から32年の間の短い期間。

名古屋駅。バスの色が正しいかどうかですが、これはモノクロで撮影した写真に色を付けた着色写真のため、定かではありません。塗り分けでどのバス会社かの特定を試みたのですが、私の能力ではハードルが高すぎました。

と、ここまできたところで地下街の写真が同梱されていて、私の頭の中は疑問符で一杯。歩いている人の服装から、明らかに冬。であれば昭和32年から33年にかけての時期の撮影???

ひょっとするとですが、2枚目の画像/観光名古屋案内図に、単に地下鉄の路線を入れていなかっただけ?なのかな。

いずれにしても昭和30年代初であることは間違いありません。

東山動物園のこの頃の空撮写真は比較的珍しいかと思っています。

9月2日にアップした写真と同じものが、この「観光名古屋」にも入っていました。異なる絵はがき集に同じ写真が入っていることが、昭和30年代で珍しいのかよくあることなのかは分かりません。

ところでここに写っている神戸銀行ですが、知人から「愛知の昭和30年代を歩く」( 著者:溝口常俊 2022年1月12日発行 風媒社)の123頁に神戸銀行の記載のある地図が掲載されているとの連絡があり、確認したところ、確かにその通りでした。

それと昭和30年代以降であれば、鶴舞図書館もしくは愛知県図書館に、住宅地図の蔵書があるのではとのご教示も頂きました。なるほどですが、そこまで私の頭が回っていませんでした。

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