国宝・重要文化財(建造物)「門司港駅(旧門司駅)本屋(もじこうえき(きゅうもじえき)ほんや)」(重文指定年月日:1988.12.19(昭和63.12.19))
『門司駅は、明治二十四年に九州の玄関口にあたる駅として作られ、その後、昭和十七年の関門鉄道トンネルの開通にともなって門司港駅と改称された。
本屋は、木造モルタル塗であるが、外壁を石貼り風にみせた洋風建築である。建物の中央部は「門」をイメージした二階建で、その左右に平屋建部分を配した左右対称の端正な意匠になり、記念性を強く表現している。建物は内外とも保存状態がよく、本屋周囲の上家のほか、乗降場の上家や、連絡船の桟橋への通路など、当初の附属施設もよく残っている。我国近代の駅舎建築として貴重であり、現に駅舎として使われている点も評価される。』
【国指定文化財等データベース 文化庁】から転載。
2019(平成31)年に、大正時代の姿に復元されたのは、報道などを通して知っていましたが、過去何度か訪れてはいるこの駅の、どこがどう復元されたかが良く分かっていない残念な私です。
それはそれとして、復元工事以前と同じ姿の和布刈神事(めかりしんじ)の銅像。
その正面の台座には「和布刈る神の五百段ぬれてくらし 白虹」とあり、句碑がメインなのかも知れません。
この位置から駅舎を見上げてみる。
正面の出入口。
入って直ぐ左側のきっぷうりば。用が無くても入りたくなります。
自動改札機の横には、かつての木製の改札が並んでいます。
入場券を購入し、中に入ります。3種類の販売があったので、3種類とも購入。
2枚が使用されているのは、知人が1枚使ったから。そして「入場券」として使用した後は、記念として手元に残すことが出来ます。
まずは「0哩(マイル)」標。
1、2番線ホーム。
そして4、5番線ホーム。
如何にも終着駅というたたずまい。
惚れ惚れしますが、このように電車が停まっていながらほぼ人がいない瞬間があるのは、それはそれで複雑な気持ちになります。
今回に限らず、以前の訪問時もそれなりに時間はあったはずなのですが、あまり記憶が無いのは何故でしょう?
この「安全の鐘」もその一つで、そもそも写真を撮ったのも初めて。かつて見ていたのかも知れませんが、写真が残っていないから記憶が無いのかも知れません。
もしも大きな理由があるとしたら、以前は携帯電話で写真を撮るという習慣がなかったこと。写真を撮るにはカメラをバッグから取り出し、それを構える必要がありました。
今はポケットに入れてあるスマホを手に取り、バシャバシャとシャッターを押しています。
これはきっと私に限らず、皆さん同様ではないでしょうか?
「誇りの鏡」。ここにこの鏡がある由来を読んでいて、思わず胸が熱くなりました。
皆さん、是非門司港駅に足を運んでください。
手水鉢(ちょうずばち)。
思わず「うーむ」と唸って(うなって)しまいました。
まだまだ紹介したいものはあるのですが、今日はここまでにしておきます。
隅から隅までじっくりと見て回るのならば、まあ1時間位を当てても飽きることはありません。