今日は、NPO法人名古屋レール・アーカイブスの顧問でもある伊東重光さんの記録された写真です。
(名古屋駅界隈)
名古屋駅前。現在の名鉄百貨店からの撮影。ちょうど桜通の西の起点です。初代の大名古屋ビルヂング(1965年/昭和40年竣工)の姿はまだありません。
今のミッドランドスクエア(当時は毎日ビル)からの撮影。
地下鉄桜通線名古屋駅コンコースにある壁画には、当時の工事の模様がアートとして展示されています。
当時の工事は、恐らく今ほどは機械化されておらす、人力で一歩ずつ進められていたと思われます。
後ろの建物は名鉄百貨店。1954年(昭和29年)に写真のような3階建てでオープンし、その後上層階が建設され、1957年(昭和32年)に全館完成となりました。地下鉄工事の様子だけでは無く、街の変遷も伝える貴重な1枚です。
東山線は1957年(昭和32年)11月15日に栄町(現・栄)駅まで開業。そして1960年(昭和35年)6月15日には池下駅まで到達します。
この写真は1959年(昭和34年)に撮影された国鉄中央本線との立体交差工事。現在のJR・地下鉄それぞれの千種駅辺りです。右奥にはテレビ塔が見えています。
池下駅から先の工事も進められ、1963年(昭和38年)4月1日 には東山公園駅まで開通します。
写真は覚王山駅辺りで1962年(昭和37年)の撮影です。この辺りは地上から縦に掘る開削工法ではなくシールド工法(トンネルを掘る工法だと思って下さい)だったので、市電の線路がその時期でも残っていたのかも知れません。また奥には城山八幡宮内に今もある昭和塾堂が見えます。