3月の備忘録。
3月19日(木)。

三菱一号館美術館で開催中の「トワイライト、新版画―小林清親から川瀬巴水まで」。

東京駅から徒歩5分の場所にある美術館。
この展覧会は明治期に入ってからも輝きを失わなかった「浮世絵」を紹介するもので、「新版画」と呼ばれる分野が確立された時代の代表作が展示されています。
私がここを訪れたきっかけはそのタイトルにある「小林清親(こばやしきよちか)」の一番弟子である「井上安治(いのうえやすじ)の作品の展示もあったこと。

この画像で、上の作品は小林清親作「高縄半町朧月景」(会場で購入した絵はがき)、下の作品は井上安治作「高縄鐵道」(現物の版画、私の所蔵)。
井上は師である小林の作品を模した作品、原図にした作品も多く残しており、この作品は1882(明治15)年頃のものと推察されています。
作品の芸術的価値もさることながら、開通して間もない頃の高輪築堤を行く列車の姿を今に伝える貴重な情景。
客車内の灯りは油灯でしたが、この絵では思った以上に明るく描かれています。
電灯の無い時代、ほの暗い印象のある油灯でも、きっと光り輝いて見えたのでしょう。
以下は撮影が許可されていた作品の一部。
5月24日(日)までの開催です。

小林清親作「新橋ステンション」(明治14年)

井上探景(安治)「東京真画名所図解 浅草蔵前通」

井上安治「東京真画名所図解 鹿鳴館」
