稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

「樽見鉄道」で運転体験ツアー(3)美濃本巣こ線人道橋。

本題の運転体験は明日、アップします。

以前からその存在は認識していた本巣駅北側にある跨線橋(こせんきょう)。

正式には「美濃本巣こ線人道橋」と言います。国鉄樽見線時代の1960(昭和35)年の完成で、1956(昭和31)年の樽見線開通(大垣駅~谷汲口駅間)後に地元の強い要望で、線路の東西を結ぶこの跨線橋を国鉄が架けたそうです。

今回は東側から跨線橋を上がったのですが、そもそもこの橋が現役であるとは知りませんでした。個人的にはおっかなびっくり。

北側の樽見駅方面を臨む。

橋をほぼ渡りきったところから北側を臨む。中央を走る側線の先で、左側を走る道路が合流し、その先で道路が左方向に大きな弧を描いてカーブしているのが見てとれます。

左奥の煙突は住友大阪セメント岐阜工場。

※住友大阪セメント…住友セメントと大阪セメントが1994(平成6)年10月に合併して誕生。

 この工場は合併前、住友セメントの工場でした。

そもそも国鉄樽見線~樽見鉄道はこのセメント工場の貨物輸送で経営が成り立っていたのですが、2006(平成18)年に貨物輸送はその役目を終えました。

それで先に書いた“怪しい”左カーブ。恐らくは住友大阪セメント岐阜工場に向かう貨物線の痕跡。

樽見鉄道に乗ったことは何度もありますが、乗っているだけではこうした情報に触れることはゼロではない程度。もっとも「ゼロではない」という言い回しはほぼ「ゼロ」ということ。

ツアーに参加したおかげで知るディープな出会いの数々。

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