本巣駅外観。
駅の入口にあるのは「さざれ石」。さて「さざれ石」とは、聞き覚えのある名前。
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(国歌「君が代」)
君が代は 千代に八千代に さざれ石の
巌となりて 苔の生すまで
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さざれ石は本巣市のお隣、揖斐川町にあります。以下、揖斐川町役場のウェブサイトからの転載です。
岐阜県天然記念物
国歌「君が代」に詠まれているさざれ石は、日本の七高山、伊吹山のふもとにあり、学名を石灰質角礫岩と言います。これは石灰石が長い年月の間に雨水で溶解され、そのとき生じた粘着力の強い乳状液(鍾乳石と同質)が次第に小石を凝固して、だんだん巨石となり、河川の浸食作用により地表に露出し、苔むしたたものです。
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揖斐川町の隣の町という縁で、さざれ石がこの本巣駅に来たのは間違いないようですが、どうして来たかの詳細までは樽見鉄道の方でも分かりませんでした。
話しはガラッと変わりますが、駅の横のスペースに(職員さんによる)小さな菜園があり、ツアー当日はイチゴが良い感じになっていました。
さてイベントのスタート。まずは工場見学。
左の車両はハイモ295 617。地元ケーブルテレビ局CCNetの広告車。
右の車両はハイモ330 702。モレラ岐阜の広告車。樽見鉄道のウェブサイトによれば「新モレラ号デザインコンクール」にてグランプリを受賞した長坂虹輝様の作品とのこと。
かつて使われていた駅名標とヘッドマーク。ちゃんととってあるのですね。
「美濃神海駅」は1984(昭和59)年10月6日、国鉄から樽見鉄道へと転換されたときに現在の「神海駅」へと改称しています。一方「糸貫駅」ですが、こちらは「糸貫」が変わったのではなく、右下の「美濃本巣駅」が「本巣駅」となり、左下の「本巣北方駅」は「北方真桑駅」となり、それで駅名標が代わっています。
もっとも私の記憶では、樽見鉄道転換時に、全ての駅名標を取り替えたことになっており、なのでここに残されているのは、何某かの意味があると思われます。
モーターカー。
軌道モーターカーの銘板。ネットで探しても「土シキモ」は発見できず。
ハイモ330-703。右にある装置は燃料の給油装置。ネットで調べたところ「計量器」、つまりどれだけ燃料を車両の燃料タンクに入れたかを計る装置。
樽見鉄道のこの装置はずいぶん年季が入っていると思ったら、数字が出る部分は、ガソリンスタンドでは一般的なデジタルの数字ではなく、数字が、1つづつ、ガッチャン、ガッチャンと回転していくスタイルとのこと。昭和の時代がここにありました。
給水塔と井戸。蒸気機関車がこの線で活躍いた時代の名残。
排雪車。
樽見鉄道本巣駅には取材で2回、プライベートでも2回来ているのですが、この場所まで来たのは初めて。