稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋の鉄道136年史(昭和戦前編22)昭和11年、名古屋市電の名車1400型の誕生。

名古屋市中区にある名古屋市科学館。その建物の南側に1両の市電が保存されています。

1400型1401。私にとって名古屋市電と言えばこの1400型です。

1974年(昭和49年)3月31日の名古屋市電最後の日まで活躍していました。(写真の撮影日は最終日ではありません)

この1400型が誕生したのは1936年(昭和11年)のこと。

《以下、「市電1400型ボギー車」の解説から転載》

『1400型車両は1937(昭和12)年に開催された汎太平洋平和博覧会に合わせて「博覧会にふさわしい世界一の電車」「将来の名古屋市電のスタンダードモデル」を合い言葉に、名古屋市電気局や日本車輌製造(株)の技師が設計し、1936(昭和11)年に製造されました。軽量化を目指すとともに、流線型のデザインを取り入れた画期的な車両でした。

ボギー車とは、ある程度自由に回転する台車に車軸を固定した車両のことです。』

「将来の名古屋市電のスタンダードモデル」とは先に書いた「私にとって名古屋市電と言えばこの1400型です。」と重なります。

1974年(昭和49年)3月の廃止直前の風景。私にとっての名古屋市電の風景は1400型が走る名古屋の街。

そんな1400型が生まれるきっかけとなった「名古屋汎太平洋平和博覧会」を明日から紐解きます。

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