名古屋市中区にある名古屋市科学館。その建物の南側に1両の市電が保存されています。
1400型1401。私にとって名古屋市電と言えばこの1400型です。
1974年(昭和49年)3月31日の名古屋市電最後の日まで活躍していました。(写真の撮影日は最終日ではありません)
この1400型が誕生したのは1936年(昭和11年)のこと。
《以下、「市電1400型ボギー車」の解説から転載》
『1400型車両は1937(昭和12)年に開催された汎太平洋平和博覧会に合わせて「博覧会にふさわしい世界一の電車」「将来の名古屋市電のスタンダードモデル」を合い言葉に、名古屋市電気局や日本車輌製造(株)の技師が設計し、1936(昭和11)年に製造されました。軽量化を目指すとともに、流線型のデザインを取り入れた画期的な車両でした。
ボギー車とは、ある程度自由に回転する台車に車軸を固定した車両のことです。』
「将来の名古屋市電のスタンダードモデル」とは先に書いた「私にとって名古屋市電と言えばこの1400型です。」と重なります。
1974年(昭和49年)3月の廃止直前の風景。私にとっての名古屋市電の風景は1400型が走る名古屋の街。
そんな1400型が生まれるきっかけとなった「名古屋汎太平洋平和博覧会」を明日から紐解きます。