アフリカ・ケニア(11)8月26日(火)午前の部、マサイマラ国立保護区。
朝9時過ぎ、この日最初の出会いはアフリカスイギュウ(Syncerus caffer)。
道はあるけれど、車が造った獣道(けものみち)と言うのが相応しいかもと思い始めていました。
しばらくすると夥しい数のヌーの群れ。その光景に驚かなくなっている自分に驚いてみたり。
動物の死体は、やむを得ないもののやるせない気分になります。もっともこうした風景もサファリドライブなのです。
湖沼を見かけるとそこには豊かな自然あり。
紫色の花はスイレンでしょうか?心が惹かれます。
午前10時半頃、エジプトガン(Alopochen aegyptiaca)。
午前10時40分頃、再びヌーの群れ。
群れというより、ここをヌー平原と命名しましょう。
死んだジャッカル。肉食の動物の死体を見たのはこの時だけ。道路上に倒れていたので、もしも交通事故だとしたらいたたまれない。
こちらは肉食動物に食べ尽くされたであろうヌーの死骸。アフリカにおける食物連鎖を肌で感じ取る。こうして生命は土に還っていくのだろう。
11時にトイレ休憩。
(マサイマラ国立保護区のトイレ事情)
●トイレは水洗で、どこも私が見た限りですが綺麗に整備されていました。
マサイマラ国立保護区だけではなく、アンボセリ国立公園でも同様です。
上水道も下水道もないところではあるのですが、高度な水処理技術が導入されていると聞きました。(検証はしていません)
ロッジの水事情も同様です。サバンナの真っ只中にあって、シャワーを浴び、美味しい食事に舌鼓を打つ。そしてプールもあるという都会同様の快適な“水をふんだんに使う生活”が存在することは、帰国した今も信じられない気分です。
ケニアの主産業は観光と農業であり、それだけに観光客が快適に過ごせるように様々な工夫があるのでしょう。
とろこでケニアには「世界で一番厳しいレジ袋の法律」があり、レジ袋は所持そのものが禁止されています。それゆえエコバッグを持ち歩く旅をしていました。
水処理システムを含む環境への配慮の徹底は、単に自然保護に留まらず、ケニアにとって継続可能な観光立国への必然とも思われました。
ゴミ拾い仙人さん、活動中。
マダラハゲワシ。
食事中かと思ったのですが、そうではなさそうに見えました。
アフリカハゲコウとマダラハゲワシの集団。
こちらは食事中。
11時40分を少し廻ったところ。
カバとワニとの遭遇。こんなに近くても大丈夫なのですね。
インパラ(Aepyceros melampus)。
マラ川。
それを渡れぬヌーがいる現実。
ヌーの川渡りは、アフリカの「ヌーの大移動」の象徴的な光景で、私もそれが見たいと願っていたものの、今回、その光景と出会うことはありませんでした。
その代わりに、ヌーの川渡りは命がけと言われているこの光景を目の当たり(まのあたり)にしました。