山陰と山陽を分ける分水嶺を越えました。
三井野原駅(みいのはらえき)はスキー場が隣接する駅なのですが、中国地方以外にお住まいの方の知名度は相当に低いでしょう。が、スキーシーズンともなればかつての急行「ちどり」は全列車が停車していました。
私が乗車した5月22日(月)は、「奥出雲おろち号」ラストランまであと185日。
備後落合駅(びんごおちあいえき)に入線。
終着駅で一休み。
定刻であれば12:36着で12:57発。私たちはツアーなので、この後は貸切の観光バスで岡山駅に向かいますが、ここからの芸備線の接続列車は約2時間待ちで、なおかつここ備後落合駅から東城駅までの区間が現在、不通(バス代行)ということもあり、かなりの方がそのまま折り返し乗車と見受けられました。
何とも言えない侘しさ。隠しきれません。
気持ちは分かりますが、それ以上は何とも言えません。
トロッコ車両の座席。木製の硬い直角シートですが、慣れればそれほど苦にはなりません。
こうしたシートもあるのですが、これで4人座るので、お仲間以外が同席するには、一番手前の席の方は出入りが、少しつらいかも知れません。
備後落合駅では順不同で、目に付いたものから撮影しています。
元々、人が住んでいたところに出来た駅ではなく、2つの路線の結節点としての駅。それは意外なほど小規模でした。
さようなら「奥出雲おろち号」。2時間半、楽しませてくれてありがとう。
チャンスがあればもう一度来たいけれど、きっと来れないだろうな。
たった二両の客車列車。もっとも実質、客車一両分の乗客のみの列車。時間の使い方も含め、深く考えなくとも贅沢な列車です。チャンスがあれば是非乗って頂きたい列車です。