稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

鉄印帳の旅(88)阿波海南駅。

大鳴門橋を渡り四国に上陸。かなり強い雨が降っていましたが、天気予報ではこの後、回復と出ていました。特に今回の目的地である徳島県南部は私が到着する頃には晴れているはず。まああくまでも予報ですが…。

徳島駅。JRの県都の駅は全国的にこんな感じですね。もっとも駅ビルの規模に比べ切符売り場とか改札口の規模は、とてもこぢんまりとしておりそれはそれで驚きでした。

駅ビルに入って直ぐに目に入った洋ラン。特産品の展示と言うことですが、パッと目を惹きつけられますし、良いアイデアですね。花の名産地の駅が、このような花に埋もれていたらそれだけで旅気分も盛り上がります。

前述の「洋ラン」の隣にあった図書返却ポスト。これは今まで見たことがなかったかも。

さて阿波海南駅行きに乗車。1500型は初乗車。徳島駅を中心に運用されているのでなかなか乗ることが出来ない形式です。

昭和の佇まい(たたずまい)を残す牟岐線牟岐駅。

ところで私の知る牟岐線は1973年(昭和48年)10月1日に牟岐駅~海部駅間が開業してからのこと。

阿波海南駅13:38着。徳島駅から2時間8分のロングラン。それにしても分かってはいたものの阿佐海岸鉄道への道は険しい。もっとも1泊すればスケジュールに余裕ありですが、日帰りしようと思ったので大変でした。名古屋駅で新幹線に乗ったのが07:25ですから片道6時間。おそらく今回の鉄印帳の旅で、名古屋からもっとも時間距離の遠い場所と言えます。牟岐線南部の列車の間隔が2時間でかつ昼間の速達列車の設定がないのもハードルの高さに繋がっているのですが、これが地方の鉄道の現状とも言えます。

因みに知人にこの行程を話したら、「名古屋から日帰りが出来るんだ!」と驚かれました。私は今回往復とも高速バスを利用していますが、東海道・山陽新幹線~高松~徳島とJR利用での往復も可能と言えば可能です。

いずれにしても阿波海南駅に到着し、宍喰(高速バス)バス停を出発するまでわずか2時間。私の場合は鉄印収集だけが目的なのでそれでもOKなのですが、DMVを撮影しようとか思っている人にはお勧めできないコースです。

ところで現在はここ阿波海南駅がJR四国牟岐線の終点ですが、以前は前述の通り海部駅。阿佐海岸鉄道のDMV化に伴い、海部駅とここ阿波海南駅の区間が阿佐海岸鉄道に編入されたのですが、ひょっとすると1区間とは言え、このような事業者の変更は全国でも初のケースではないでしょうか?

かつては繋がっていた鉄路。阿佐海岸鉄道の鉄路はここから道路の方へと向かっていきます。

カテゴリー

アーカイブ