稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

南極(11)ボーゲン湾のヒョウアザラシたち。地球の最後の楽園を未来に繋げよう。

ボーゲン湾(64°44'S 63°28'W)。

鏡の上を滑るように走るゾディアックボート。

湾内の氷上にアザラシが寝そべっていました。

ヒョウアザラシ(学名:Hydrurga leptonyx )。ところで動物の学名全般ですが、何語だろうと思い調べたところラテン語。

「Animal Diversity Web」にはヒョウアザラシの「Hydrurga leptonyx」は直訳すると「細い爪を持つ水辺の働き者」の意味だと出ていましたが、何となくイメージは伝わってきます。もっとも寝姿からは想像できません。

 ※「literally translated means 'slender-clawed water-worker'. (Rogers, 2009)」

※Animal Diversity Web (ADW) is an online database of animal natural history, distribution, classification, and conservation biology at the University of Michigan

ただただ可愛い。こうしているところを見ると我が家のネコとさして変わらない。

ネコ=寝る子という説もあるくらいよく寝ていますが、南極のアザラシたちも私たちの前では、本当によく寝ています。

少し移動。

起きているアザラシに出会えました。

口を開けていたので、そこを狙って撮影したのが次の写真。

あまり近寄りたくないですね。

お休みなさい。

再び移動。

ちょっと情けない顔をしたアザラシとこんにちは。

鼻水が凍っているのかな?

アザラシは肺呼吸で、鼻から空気を吸い、そして出しています。こうして鼻をピッタリ閉じると海中に潜ることが出来ます。

そして色々調べていく中で分かったのですが、アザラシはこうした鼻を閉じた状態がデフォルト(通常の状態)で、息をするときだけ鼻を開くのだそうです。

さてそろそろクルージングも終わりの時間。

最後はこんな氷の上を、滑走するが如く走り抜けます。ボートの床は薄いので、氷のゴツゴツ感が直に伝わってきます。

泣いても笑ってもこれで南極ともお別れの時間が近づいてきました。

おそらく2度と来ることはないであろう南極の海。

これだけ手つかずの自然が、世界各国の理解と協力で残されている、地球にとっての最後の砦。

この美しさをこれからも変わること無く未来に残すために、私たちに何が出来るかを考える4日間でもありました。

偉そうなことをいう資格は私にはありませんが、ただこのブログを通して、テレビや映画、書籍などで伝わってくる情報ではなく、一般人が南極に足を踏み入れることが出来、素人写真でも少しは南極の現状が伝わればと思い、書き残すことにしました。

最後に今回の得がたい経験は家族の理解のたまもの。感謝しています。

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