つかの間の静寂というか、コンコースが閑散としています。
ここマドリード・プエルタ・デ・アトーチャ駅では改札があるため、列車の出発時間より早く来たとしてもホームに行って写真撮影とはなりません。
ただコンコースからホームを見ることは出来ます。
列車の出入りを見ているだけでも楽しい時間。
赤い色がスタイリッシュなiryoの列車が入ってきました。
左側に停車しているのはouigoの車両。
フランス系というよりフランスのTGVそのもの。
左側の車両の尾灯の間の少し上に、「SNCF」の文字がかろうじて読めます。
SNCF=Société Nationale des Chemins de fer Français=フランス国鉄。
左がフランス系。右がイタリア系。ここだけ切り取って見てもお国柄で出ている気がしました。
この駅で見かけた見慣れない光景。
renfeの列車が出発していきます。
ホームの中程に渡り線があり、列車はその渡り線を通って本線に向っていくようです。
そしてその向こうに1本の列車が待っている。のかな?と思ってはみたものの、それではこの位置に渡り線がある必要はありません。
そうしたら知人からこの渡り線の向こう側で車両から降ろされ、ホームを延々と歩いた経験があると教えてもらいました。ただ今回、ホーム手前で乗客を下車させている列車を見ており、ケースバイケースのようです。
長いホームを前後(乗車、降車)で使い分けること自体はままあるとしても、高速列車では他に例があるのでしょうか?
当初、1時間以上もこの駅でどう過ごすのだろうと私は思っていたのですが、それは最初の5分だけで、時間があったからこそこうした写真が撮影出来ました。
私たちが乗車するのは10:10発のAVE2100、コルドバ( Córdoba)経由のセビリア(Sevilla)行き。発車番線が表示され、乗客はその改札口に一斉に並びます。
09:45頃から乗車が始まりました。
多くの乗客がトランクを持っていることに注目。
私たちのグループは先頭集団にいたので、余裕で着席。
早くから列車の改札口に並んだ理由がこれ。
トランクを置くスペースはあるにはあるのですが、やはり限りがあります。私たちのツアーは発番線が決まったと同時に、改札の行列に並んだわけですが、それに敗れると網棚の上にトランクを置くというお仕置きが待っています。
また普通はトランクだけではなく、他にもリュックサックなどがあるわけで、リラックスできるスペースを如何に確保するかは長距離移動では大切な課題。スペインの高速鉄道の実態の一端を垣間見た次第。
参考までに私たちの座席はコンフォートクラス。一等車です。