「ハンターバレー・スチームフェスト(HUNTER VALLEY STEAMFEST)」で乗り鉄。
まずは昭和13年(1938年)製の気動車の旅を楽しみました。
Rail Motor 402。
日本風に言えば400形気動車の402号でしょう。
現存する同形式は3両。その内動態保存されているのは、この1両のみの希有な存在。
全長15.55メートルの小柄な車体。
そのRail Motor 402の運行コースは、
『Kooragang Island Return (Rail Motor HCP 402)』
*Saturday:(メイトランド駅発)10:46→12:36(メイトランド駅着)
メイトランド駅を出て東のニューカッスル市方面に向かい、Kooragang Island(コーラガンもしくはクーラガン島)で折り返し、メイトランド駅に戻ってくるコース。
ではどうしてこの列車に乗ろうと思ったのか?
それは目的地のKooragang Islandにあります。
4月18日にアップした写真で、ニューカッスル~メイトランド間が複々線(4線区間)となっているのは分ったかと思いますが、その写真の右2本は、石炭輸送列車の専用貨物線。
ここハンター地区は、ワインの産地でも知られていますが、実は優良な石炭の産地。
そこで掘られた石炭を港のあるニューカッスルまで鉄道で運び、昨年、蒸気機関車牽引の列車で一周したPort Waratah/ポートワラタもしくは今年行ったKooragang Islandのふ頭から世界に輸出しています。
参考までに日本が輸入する石炭の2/3はオーストラリア産で、なおかつオーストラリアにとって最大の石炭輸出先は日本だそうです。
そんな背景もあり、今回のコースを選んだのですが、走行ルートとしては、メイトランド駅の旅客線を出発し、途中から貨物線に転線。
更にニューカッスル市街の手前で本線から別れ、Kooragang Islandに入ります。
日本でも普段は旅客列車が走らない『貨物線』ツアーがあったりしますが、それのオーストラリア版ですね。
ただ乗客の反応で何となく「そうかな」と思ったのは、最後の方で、普段は使っていない線路を特別に走っている模様。
いわゆるファンサービスでしょう。
石炭の貯蔵エリア。
石炭の貯蔵エリア。石炭に水をかけています。
日本では見られない風景。
Kooragang Island内の機関区。
話しは飛びますが、石炭輸送で栄えた室蘭本線、筑豊本線もこんな感じだったのでしょうか?と思いつつの乗車でした。
(参考/石炭列車 目視)
●石炭列車ですが、1本90両までは確認しています。
●列車本数は1時間に数本(片道)はあると思われます。
(参考/Port of Newcastle 日本語版)
https://www.portofnewcastle.com.au/ja/
(参考/Australian Embassy Tokyo)
在日オーストラリア大使館
https://japan.embassy.gov.au/tkyojapanese/resources.htm
Rail Motor 402の運転室。
旧型車両で現在の本線を走るための保安装置でしょうか?