一昨日(7月22日)、東海道新幹線が終日運休となりました。
当初、昼からは動きそうな見込みでしたが、その後も運転再開の情報はなく、結局名古屋駅~浜松間で新幹線が動くことはありませんでした。
ところで名古屋~浜松間で新幹線が使えないとしたら、名古屋→東京を移動する交通手段に何があるでのしょうか?
1)名古屋~浜松間は在来線(約1時間半)を利用し、浜松から新幹線(通常のこだま号であれば2時間弱)。
●私の知人で、朝わりと早い時間帯でこのルート(浜松まで在来線)を使い、東京に昼頃到着した方がいます。
2)名古屋~東京間を結ぶ高速バス。(JRバスの新東名ライナーで5時間10分~)
●結構使った方もいるのでは?
3)セントレア~羽田・成田間の空路
●午前の早い段階で満席。(調べました)
4)名古屋から特急しなの号で塩尻へ。そこで特急あずさ号に乗換え新宿へ。(4時間半~5時間程度)
●時間はまあまあかかりますが、特急あずさが全席指定なので必ず座れるのがポイント。また景色も良いので旅気分に浸れる良さもあります。
鉄路なので、時間の読みが出来るメリットもあります。
これは私の知人が使った迂回ルート。
上記4)のパターンです。
この方はこの日、09:31発のひかり号で東京に向かう予定でした。それでどうしたものかと、私に問い合わせがあったので、以下が私の伝えた内容です。
『お昼過ぎに開通したとして、指定席を取り直すにしてもダイヤ乱れで所定の列車がいつ到着するかが分かりません。であれば(開通後数時間経った、例えば)ひかり号の自由席が一番確実』『それはそれとして現時点で1)2)4)の迂回ルートがあり、確実に座っていけるのは変化球とも言える4)』と伝えました。
結局朝11時の時点で4)を選択することに。なお名古屋発12時のしなの~あずさは満席で取れず、よって13時発となったと聞きました。
よもやの長野行きで東京へ。
その日の夜、ネット民の間では、結果として4)のルートが賢かったかもとなっていましたが、こればかりは結果論です。
なお上記以外では
*特急しなの号で長野へ。長野から北陸新幹線。
塩尻乗換えと所要時間はどっこいどっこい。
*いないとは思うけれど、飯田線~中央線経由。
*この際だから、敦賀乗り換えの北陸新幹線大回り。(関西の方はこれを選択した人が多かったようです)
*名古屋~浜松間を、名鉄名古屋~中部国際空港(名鉄)、中部国際空港~浜松駅(遠鉄バス 乗車時間は2時間15分)
※この逆ルートを実際にした方がいたそうです。浜松駅での乗換えの長蛇の列があまりに凄かったからとのことでした。
まあ直ぐに思いつくのはこの程度ですが、いずれにしても新幹線の乗客数をカバーするにはあまりに脆弱であることが再確認できた出来事でした。
(参考までに、迂回ルートにおける乗車券の取り扱い)
《東海旅客鉄道株式会社旅客営業規則》
第5款 運行不能及び遅延 (列車の運行不能・遅延等の場合の取扱方)
(列車の運行不能・遅延等の場合の取扱方)
第282条
旅客は、旅行開始後又は使用開始後に、次の各号の1に該当する事由が発生した 場合には、事故発生前に購入した乗車券類について、当該各号の1に定めるいずれかの取 扱いを選択のうえ請求することができる。ただし、定期乗車券及び普通回数乗車券を使用 する旅客は、第284条に規定する無賃送還(定期乗車券による無賃送還を除く。)、第285 条に規定する他経路乗車又は第 288 条に規定する有効期間の延長若しくは旅客運賃の払いもどしの取扱いに限って請求することができる。
(他経路乗車の取扱方)
第 285 条
第 282 条第1項の規定による他経路乗車の取扱いは、次の各号の定めるところによる。
(1) 旅客は、その乗車券に表示された着駅と同一目的地(不通区間以遠の駅において途中下車を予定していた場合は、その駅を含む。)に至る他の最短経路による乗車をすることができる。