ディエラ デル フエゴ国立公園の観光を終え、ウシュアイアの町に戻ってきました。
目の前には大型クルーズ船が多数停泊中。
ここはウシュアイア。
蒸気機関車風の何かがあると思ったら、ウシュアイア市内観光の案内でした。
街角にあった各地までの距離。
左がアルゼンチン国内の各所。ブエノスアイレスまでは2376km
真ん中が南極の各所。上から8番目、下から4番目にあるBase Decepción(デセプション基地)はサウス・シェトランド諸島のデセプション島にあるアルゼンチンの南極基地。デセプション島は今回の最初の訪問地で、ウシュアイアから1008キロも離れていたのだと今更ながらその遠さに感嘆符!東京(都庁)からの直線距離ならば鹿児島市を越えます。
そして右が世界各地。一番遠いのは東京で17806kmと思ったら北京(18328km)の方が遠かった。それにしても日本から一番遠い観光地であることは間違いなさそう。
ウシュアイアは、南極へのクルーズ船の出港地であり、また世界を周遊する大型クルーズ船の内、南アメリカ大陸をグルッと回るルートでの上陸地になっているとも聞きました。
一番左側に停泊中の船がこれから乗船する「ワールド・エクスプローラー号」で、他の船に比べ小さく見えます。それには訳が…また後日。
ともかくこの後、ウシュアイアを無事出航。
私が10日間お世話になった部屋。ベッドの上にあるのは個人に支給されるパルカと呼ばれる防水の防寒上着。
とても暖かくかつ万全の防水ですので、来年の冬の北海道の撮影で役立ちそうです。
ゆったりとしたリビングスペース。
ここはシャワールーム。
なるほど船旅と思ったのは腰掛けられること。他船と比較する材料を持ち合わせていませんが、個人的にはナイスと思いました。
参考までにコンセント類。新しい船なのでUSB端子は想定の範囲内でしたが、110ボルトは驚き。
室内に、救命具/ライフジャケットが、直ぐに使える状態で置いてあるのが如何にも船旅。
そして乗船して最初の行事が、この救命具を持参しての船上避難訓練でした。
ビーグル水道(Canal De Beagle)を通り、世界でも最も荒れる海域の一つであり、世界一幅の広い海峡として知られる“魔の”ドレーク海峡に船は向かいます。
「向かいます」などとノンビリしていられたのはここまで。
1月12日(金)の晩ご飯を食べたあと…。
次にちゃんとレストランの席に着いたのはほぼ24時間後の1月13日(土)の午後7時半過ぎで、酔い止めの薬が全く役に立たないこともあることを人生で初めて知りました。
(残念な話)
*1月13日(金)、船内では3回の南極講座が開催されたのですが、いずれも参加できませんでした。
1)「南氷洋の巨人達」(講師:海洋生物学者エマ・カーン氏)
2)「南氷洋の海鳥達」(講師:鳥類学者ノア・ストリッカー氏)
3)「南極条約と環境保護」(講師:元南極地域観測隊 隊長/渡邉 研太郎氏)
どれも興味深く、出られなくて残念至極。
(ドレーク海峡)
Drake Passage, deep waterway, 600 miles (1,000 km) wide, connecting the Atlantic and Pacific oceans between Cape Horn (the southernmost point of South America) and the South Shetland Islands, situated about 100 miles (160 km) north of the Antarctic Peninsula.
※出典…ブリタニカ百科事典(©2024 Encyclopædia Britannica)