稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

「鉄道員という生き方」(著者/大日方樹)

「鉄道員という生き方」(著者/大日方樹(おびなたいつき) 発売/2023年1月10日 イースト新書Q(株式会社イースト・プレス))。

今日は最近読んだ本の紹介。

表紙だけを見ると、著者はバリバリの鉄道マンと思えますが、東京の私学/岩倉高校の先生です。

岩倉高校は鉄道マンを目指す学生が学ぶ運輸科がある学校で、大日方先生と彼が教える運輸科の生徒さんを、ホリプロの南田裕介さんの紹介で取材させていただいたことがあります。ただこう書くと運輸科の先生による就職先としての鉄道会社の仕事紹介に見えますが、そうではありません。

さてこの本ですが、まず大日方先生が、岩倉高校を卒業し、その後大学進学~相模鉄道入社~縁あって岩倉高校の先生となる。という歴史は聞いていて知っていたのですが、その経緯が詳細に記されています。

そして、そうした経験をしたからこそ書くことが出来たとも言える「鉄道員」の仕事が分かり易く記されています。

私の様な鉄道を趣味とする者は、ある程度は鉄道会社の業務内容を知る機会が多いでしょう。ただこの本を読み、私自身改めてその仕事の奥深さに気付かされたと言っても過言ではありません。

また大日方先生の自伝的な部分は、単なる個人の歴史に留まっておらず、普遍性があるビジネス書という読み方をしても面白いと思いました。

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