稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

開館50周年を迎えた横浜市電保存館(1)花電車。

横浜市電。横浜市電保存館の公式ウェブサイトにはその概略として『「横浜市電」は、明治37(1904)年から昭和47(1972)年まで約70年間にわたって“ちんちん電車”の愛称で親しまれ、横浜市民の足として活躍しました。』とありました。

そして昭和47(1972)年の廃止から1年後の昭和48(1973)年8月25日、横浜市電保存館が開館し、先週、令和5(2023)年8月25日に、開館50周年を迎えました。

私がここ横浜市電保存館を訪問したのは8月23日(水)で、入口にはお祝いで送られた胡蝶蘭が飾られ、祝賀ムードを醸し出していました。

『館内には、7両の市電車両、停留所標識、敷石を当時の姿で保存、市電が走っていた時代の「時間」と「空気」を感じていただけるよう再現しています。』と同館ウェブサイトにありましたが、施設の展示について言えば、正にその通り。日本で最多の市電の保存車数で、その全ての車内に入ることが出来、それも含めて『時代の「時間」と「空気」』は私に伝わり、看板に偽りなしでした。

市電の走った街、名古屋で生まれ育った者としては「うらやましい」限りの存在と思っていたら、東京の知人からここの存在について「東京で同様の施設が出来なかったのが悔しい」とのことで、「時折ここに来て、のんびり過ごしている」と聞きました。

因みにと言うほどでも無いのですが、保存電車の座席に座っていたら(この館に入るまでは、ちゃちゃっと見て回るつもりだったのが、)いつしか昭和の追憶に沈みこんでました。

一番奥の所に花電車発見。

もともと貨車10だったのが、市電廃止時に花電車の装飾が施され、市内を運行したそうです。

この館での当初は、貨車の状態で保存されていたそうですが、その後(廃止時の)花電車の装飾がなされ、最近、開館50周年に合わせて、この装飾となったそうです。

この電車は単車。名古屋を走った花電車よりは2回りほど小さく見えます。

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