トンネルをゆくグランドスーパーカート。
トンネルの先にまたトンネル。
短いながらも変化に富んだ高千穂あまてらす鉄道。
最後の最後まで、急勾配を登っていきます。
やっと駅が見えてきました。
今回のエクスカーションの案内人さん。地元高千穂町で生まれ育った方。
運転免許取得の時に、延岡まで高千穂鉄道で往復していたそうです。「運転免許」を取るために往復3時間ほどかけて通うという生活は、名古屋生まれの名古屋育ちとしては、まったく考えたことがありませんでした。少し的外れな私見ですが、鉄道の赤字路線の廃止問題のみならず、バスの運転手不足による公共交通の危機も喧伝(けんでん)されています。たまに聞く「自家用車があれば良いじゃないか」と言う前に、免許を取るための自動車学校への通学方法の確保だって必要だよね。などと考えてしまいました。
さて最後に、高千穂あまてらす鉄道は、将来的にはもう少し延岡方面に延長できないかを検討中だそうです。観光資源としてだけではなく、高千穂鉄道の歴史を記憶にとどめることの2つの意味合いを感じます。実現に期待しています。
また高千穂あまてらす鉄道では、昨年末(12月24日)に「高千穂鉄道記念資料館」(高千穂駅構内)を開設しています。高千穂鉄道のジオラマ模型や、国鉄時代からの歴史を振り返る展示があるとのことで、エクスカーションの際に話で聞いただけですが、鉄道史に興味がなくともジオラマは必見とのことでした。
機会があれば、運転体験と合わせて見学したいですね。
今回のエクスカーションでは高千穂峡も訪問しています。
海外からの観光客もここを目当てに高千穂の町を訪れており、散策する人たちは日本人だけではなく、世界各国からの方と行き交いました。
話しは飛んで、「乗り鉄」として「国私鉄完乗」を目指していなかった今から半世紀ほど前の大学生だった私は、単なる旅行者としてここでボートを漕いでいました。
何が言いたいかと言えば、高千穂峡の観光地としての魅力は、あまり物事を深く考えていなかった若い日の私にも、それなりに届いていたわけで、それゆえ「九州中部横断鉄道」が熊本と延岡を結び、観光列車が走っていれば、今以上に多くの方がここに足を運んだであろうということ。南阿蘇鉄道の絶景は拙ブログでも2度書いており、そこからつながる高千穂までの風景は想像がつき、合わせて高千穂から延岡までの風景も本当に素晴らしいものがあるからです。
もっともオーバーツーリズムの問題はさておきです。
天候にも恵まれ、散策する気分は上々です。
歩けども歩けども次々と絶景が現れます。
などと私がここで高千穂峡の魅力をいくら書いても伝えきれませんので、興味を持たれた方は是非訪れて下さい。