
昭和31年(1956年)から製造が始まった名古屋市電最後の形式、2000型。私の中では、名古屋市電史上、最高に格好良く、スマートな電車。

撮影はしていても乗ったのは多分、数回。昭和30年代、40年代の私の行動半径の中に、この電車の所属する車庫の路線が無かったからです。

昭和47年(1972年)2月29日の撮影。

ふと気になり「15系統」を調べてみる。

昭和14年(1939年)の電車系統図。

浄心前~菊井町~大津橋~栄町~熱田伝馬町が15系統。ところで戦後(昭和20年)以降の系統図に15系統が見当たりません。
これ以上調べていないのですが、戦時中、電車の運行を効率化するため系統の統廃合があったので、その際に廃止されて、戦後に復活しなかったのではないかと推察しています。

私の2000型の印象の中に、「明るい車内」というのがあったのですが、それを改めて実感。窓も大きいのですがシートの色の影響もあるかも知れません。

運転席の乗降ドアが1枚の自動ドアというのは、今思えば「近代的」な印象(=時代の変化)を私に与えていました。

運転席の器機類が私に馴染みのある1400型とは全く異なっているのを改めて知る。
皆さんもレトロでんしゃ館の市電達を様々な視点で見てあげて下さい。私は懐古趣味ですが、若い方はきっと違った見方をするでしょう。
