●1902(明治35)年8月15日発行「名古屋熱田明細地図」(所蔵:NPO法人名古屋レール・アーカイブス)
1886(明治19)年3月開業の熱田駅。
開業時は、今よりも南の、現在の地下鉄名城線熱田神宮伝馬町、更に言えば新堀川の南にありました。
その後、この地図にある現在の場所に移転したのは1896(明治29)年。
ここでの注目は、熱田駅に向かう運河があること。貨物の水陸連携が図られており、熱田駅開業に合わせ、精神川(しょうじんがわ)~運河経由の船運ルートが開設されました。
●1910(明治43)年発行「名古屋地図」
精神川はその後、運河として整備され、1910(明治43)年に完工、翌1911(明治44)年に現在の新堀川と改称されました。
名鉄の神宮前駅を出て東に向かい、新堀川を渡り、少し北上したところに名古屋市が設置した「新堀川の碑」があります。
かつて精進川と呼ばれた川が、新堀川という名の運河となっていく過程が記されています。
またこの運河を作るために掘られた土が、名古屋市の都市計画に貢献したことも合わせて記されています。
名古屋という都市の歴史に興味のある方には、この碑の見学をされることをお勧めします。
■今回の「新堀川の碑」については、NPO法人名古屋レール・アーカイブスのO会員からの情報提供により構成しました。Oさんに多謝。