(集団)営巣地=(集団)繁殖地=コロニー。
1月16日(火)、午前は「キヴェヴィル島」(Cuverville Island)(64°41’S 62°38’W)に上陸。
ここは見渡す限りのジェンツーペンギン(学名:Pygoscelis papua))の営巣地。テレビの番組や、書籍などで見た通りの風景が広がっています。本当にあるのですね、ペンギンの楽園。
因みにですが、ペンギンの営巣地は、夢を壊すようで申し訳ありませんが、(想像以上に)うるさく、くさいです。
うるさい…鳴き声がけたたましい。
くさい…『風下に立った』時だけですが、糞尿の匂いが鼻の奥まで飛込んで来ます。長時間いると、着ている服に匂いがつくそうです。
まあそれが自然界なので、そんなものでしょうと思ったのですが、くさいについて言えば、民家のトイレが水洗式ではなくの汲み取り式が主流の時代、母屋から切り離されて作られていた家もありました。そんなことをつい思い出すきっかけになった次第。
上陸してペンギンの営巣地と対面すると言うことは、それだけペンギンと近い所に人間が足を踏み入れると言うこと。鳴き声も匂いも楽しむのが南極流。そして今、それを懐かしんでいる自分がいます。
手前の赤い目印は、そこを越えては行けないというもの。
ペンギン達は本当に自由で、見ていて飽きることがありません。
私たちが歩くところとペンギン・ハイウェイの交差点。左を歩くペンギンが通り過ぎたら直ぐに歩けるかというと、ペンギンには5m以内に近づいてはいけないルールがあるため、しばし私たちは待つことになります。
それでも気付かないうちに、彼らから寄ってきていることもあるのです。
その時は、ゆっくりと私たちが離れていくことになります。
船への乗り降りは、こうした浅い浜で行います。そのためにかなり深い長靴を履いています。当然のことながら桟橋などは仮設でもありません。
雪の中に鳥が一羽。
ガイドさんによればズグロムナジロヒメウ(キバナウ)(学名:Phalacrocorax bransfieldensis)。
南極でのバードウォッチングは、てっきりペンギンだけかと思っていた自分が情けないですね。南極は自然の宝庫です。
海に漂っていた氷を手にする。
この透明な塊を砕いてウイスキーのロックを飲みたい。左党の夢。
ミナミオオセグロカモメ(学名:Larus dominicanus)。
そろそろ船への帰還の時間です。
お疲れ様でした。