稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋の鉄道136年史(昭和戦前編24)名古屋汎太平洋平和博覧会に登場した流線型蒸気機関車。

●昭和12年(1938年)1月5日「名古屋市街全図」(武内時雄/六楽舎)の一部

まずは会場の場所の確認。

緑色の○=地下鉄名港線東海通駅

橙色の○=港区役所駅

黒色の○=築地口駅

白色の○=名古屋港駅

現在はどうなっているかと言えば、ららぽーと名古屋、MEGAドン・キホーテUNY東海通店、中部労災病院、港区役所がすっぽり入っているエリア。という説明で如何でしょう?

当時の絵はがき。「会場内より東正門を臨む」ですが、人出の多さが分る1枚。そして「名古屋汎太平洋平和博覧会」の英語表記は「Nagoya Pan-Pacific Peace Exhibition」だったようです。

一番下に鉄道臨港線の文字が見えますが、これは現在のJR貨物名古屋港線(なごやみなとせん)。私にとっては東臨港線という呼び方に馴染みがありますが、その名古屋港線から博覧会場に向かう線路があります。目を凝らせばそこには「車輌陳列場(引込線)」の文字あり。

昭和12年(1937年)3月30日「名古屋汎太平洋平和博覧会画報」(朝日新聞)の一部

流線型のC5525。昭和10年(1935年)製造開始の当時の最新鋭旅客列車用機関車。意欲的な流線型デザインが、来場者にどんな印象を与えたかを知りたいところです。

名古屋汎太平洋平和博覧会のシンボルだった平和塔。

 

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