稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

沖縄/大東島の旅(11)大東島の生活を支える貨客船「だいとう」。

北大東島に渡った目的は明日以降にアップしますが、まずは(南北大東)島の生活を支える船の話題です。

大東海運の貨客船「だいとう」が週に1~2便就航する那覇~大東島航路。北大東島に先着し、南大東島に向かう場合と、その逆があります。

※6月28日に到着した便は、那覇~北大東(荷下ろし)~南大東(荷下ろし)~北大東(荷積み)~南大東(荷積み)~那覇の航路です。()内は私が聞いた話です。

なお島の滞在中に船が到着するかどうかは、大東海運のウェブサイトで分かりますが、旅行者にとってはある意味、運です。

ところで北大東島には、「だいとう」が着岸する港が3つあります。(南大東島にも3つあります)

これは南北大東島が隆起珊瑚礁の島であり、そのため周囲は全て切り立った崖(断崖絶壁)。よって一般的な港を作ることが出来る入り江がありません。この写真で見た通り、岸壁は直接外洋に面しています。それゆえ風の影響を受けやすく、船の安全確保の観点もあって、このように岸壁から少し離れた場所に船を停泊させ、荷物や人の積み卸しをしていると聞きました。

そして到着時の風向きで、その日使用する港を決めているそうで、夏場は南からの風が吹くため、ここ北港を使うことが多いと聞きました。

ということで今更ですが、ここは「北港」。

荷物の積み卸しも、人の乗降も全てクレーンを使います。

絶海の孤島で必要な食料、生活用品、燃料などなどあらゆるものがこの船で運ばれます。

※一部は飛行機でも運ばれますが、ほぼ船だそうです。

南大東島への貨物?

南北大東島の村の花と村章。何でもないただのステッカーなのに、この船が支える2つの村の生活に想いをはせ、妙に感動してしまいました。

乗船客もクレーンで乗り降り。これを体験したいがために船で大東島に渡る人もいるそうです。(この方は北大東島から南大東島へ向かう乗船客)

小型船がクレーンで下ろされ、何が始まるかと思ったら、船を係留するロープは岩壁側だけではなく、船の向こう側にも係留ブイ(?)があり、それを外しに向かって行きました。

【海が時化ると生活物資が止まる孤島の生活。】

(北大東村役場から観光客のみなさまへ/北大東村役場のウェブサイトから抜粋)

特に台風時には船が欠航し数日間食料品が仕入れられなくなることもありますので、非常食をご準備するなど十分にご注意ください。

*********************

圧倒的に美しい海の上で繰り広げられる荷役作業は、観光として見るだけならファンタジー。

でも視点を変えれば、過酷な島の暮らしを肌で感じる機会となります。

この光景は南北大東島共通です。

機会があればご覧になることをお勧めします。

カテゴリー

アーカイブ