稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

レトロでんしゃ館(名古屋市 市電・地下鉄保存館)(4)地下鉄100型107、108号。

レトロでんしゃ館シリーズの最後は昭和32年(1957年)の名古屋市営地下鉄開業時に、名古屋駅~栄町駅(現在の栄駅)間を走った電車たち。

ボディカラーは画家杉本健吉氏が選定した、暗い地下を明るく走るウィンザーイエロー(なたね色)。

名古屋市営地下鉄と言えばこの色!と言い切れるほど定着しました。

車内の天井には今の電車には必ずある「冷房」の吹き出し口がありません。それでも当時は「夏でも涼しい地下を走る電車」と言われていました。当初はそうだったのかも知れませんが、やがて地下鉄の中も暑くなり、1988(昭和63)年8月までには全車両が引退しました。もっとも冷房が付けられないことだけが理由だったわけではありませんが、理由の一つだったとは聞いています。

ところで私が地下鉄に初めて乗ったのはいつ頃でしょう?

まず名古屋駅~栄町駅開業時点では絶対に無いはずです。当時はわざわざ乗りに行かねばならないところに住んでいたからですが、私の両親がそんなことをしたとも到底思えません。

考えられるのは昭和38年(1963年)の東山線池下駅~東山公園駅開業時。東山公園に遊びに行った時に乗ったのが最初だと思っています。もっとも東山公園に遊びに行った記憶も電車に乗った記憶もありません。ただ「そのはずだ」という憶測です、

それにしても狭い運転席。当時の電車の運転席は、名古屋市営地下鉄に限らずすべからくこの程度でした。

レトロでんしゃ館の100型で見て欲しいポイントの一つ、それがこの第3軌条用の集電装置。電車の集電装置はパンタグラフが一般的ですが、名古屋市では東山線、名城・名港線でこうした第3軌条での集電が行われています。

しばしお勉強タイム。

これだけでご飯が3杯食べられる。とはなりませんが、話しの種にする自信はあります。

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