昨年から鉄道写真の各種コンテストに応募するようにしています。
自分の撮影した写真が、世間に通用するかどうかを問うてみたくなったというのがその理由ですが、その1枚が今年の第8回「鉄道の日」記念フォトコンテスト(「鉄道の日」関東実行委員会)のフレート賞(貨物部門)を受賞しました。
撮影場所は神奈川臨海鉄道千鳥町駅。撮影したのは今年の2月17日で、カメラメーカー/OMシステムの撮影会。講師は鉄道写真家/神谷武志さん。
カメラは私が普段使っているOM-D E-M5 Mark IIIではなく、貸出機材/OM-D E-M1 Mark IIIで、初めて手にしました。
で、私の隣にいた神谷さんにいろいろ教えて頂きながらの撮影。この受賞で、神谷さんに少しは恩返しが出来た気分です。
そして何よりも感謝なのは神奈川臨海鉄道さんのご協力。それなくしてこの1枚は撮影出来ませんでした。
第8回「鉄道の日」記念フォトコンテスト入賞作品については、国土交通省/関東運輸局 > 鉄道 > 「鉄道の日」関連事業 > 第8回「鉄道の日」記念フォトコンテスト入賞作品
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/tetudou/treasure_photocon/rk_t190926.files/index.html
の中の
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/content/000303183.pdf
このPDFに各賞の紹介がありますので、是非、ご覧下さい。
(審査委員長の講評)
京浜工業地帯の貨物輸送に従事する神奈川臨海鉄道。今年、開業60周年を迎えた。高度成長期の産業を支えてきた貨物鉄道。かつては工場群への専用線を敷設し、国内貨物の輸送ウエイトは高かった。トラックにシフトされ久しい今日、環境負荷の低減や運転者不足を補う輸送モードとしてモーダルシフトが推進されている。プラントを背景に静寂の千鳥町駅構内に待機する内燃機関車の姿。稲見さんの情景描写から鉄道貨物の底力を感じ、次代に向けた躍進に期待が高まる作品である。
ありがたいお言葉を頂戴し、明日からの新しい写真撮影への意欲が湧いてきました。
その表彰式は先週の土曜日(10月7日)、「YOKOHAMAトレインフェスティバル2023」オープニングセレモニーとして開催され、私も参列しました。
古希を前にこうした賞を頂けるとは本当に有り難いこと。
ところで今回の受賞作品ですが、ほぼ同じ場所で、時々刻々と変わっていく夕景をこれでもかと言うほどシャッターを押しています。
工場とディーゼル機関車の光の配分。空の色のグラデーションは本当に見た目通りに撮影出来るのだろうか。
ヘッドライトの灯りを写す線路はどんな風に???何より貨物鉄道らしさ(被写体へのリスペクト)を写せたのだろうか?
撮っているときはともかく、実際に印刷して初めて安堵したのを感じたのがこの1枚。
ところで私が本格的に撮影するようになったきっかけはこの1枚。2015年4月16日のドイツ。知人に誘われ、この蒸気機関車の撮影に出かけたのですが、これをきっかけに一眼レフを購入し、持っていったのです。
60歳の定年退職後、一年を経った頃で、基本「乗り鉄」ではあるものの、時には「撮り鉄」へと趣味を広げたのでした。それにしても何でもやってみるものだなあと思う今回の出来事。
年齢ゆえ「努力はする」けど「頑張らない」がモットーの私。これからも精進します。