名古屋市電気局の冊子。「皆さまの御協力を御願い致します。」「乗り降りは特にお速く」「乗ったらすぐ中程へ」「混む時は次の車に」。
昭和15年(1040年)という時代を表すキャッチフレーズ。
裏面は「名古屋市観光案内図 附急行電車案内」。
最初の画像をトリミング。電車に「急」マークあり。
「凡例」を見ればそこには「急行」の説明あり。
都心部の急行運転の状況。小さな赤い○が通過停留所。
この急行運転は、戦局の進展に伴い、節電と運転回数の増加、混雑緩和を目的に昭和15年(1940年)2月22日から始まったもので、朝夕のラッシュ時に、全199停留所の内、78箇所を通過運転(「市営五〇年史」名古屋市交通局)していました。
地下鉄桜通線桜山駅の壁画「桜」(作家:稲垣進一)。
ここに急行運転が始まった当時の様子が描かれています。
桜山駅に行く機会があれば是非、一度ご覧頂きたいと思います。
参考までに桜山町電停界隈の状況。