6月8日(木)、午後にマドリード空港に到着。早速観光に出るのがツアーです。
スマホでの撮影なので車の中にピントが合っていますが、撮りたかったのはこの渋滞。
スペインではシエスタ(長いお昼休憩)の習慣があり、自宅に帰る人も多いとのことで、午後2時半過ぎは仕事に戻る車で渋滞することもあるそうです。所変われば品変わる。
線路が見えれば撮影と言う習慣は、どこに出かけても変わりません。
さてこの線路が在来線(軌間は広軌 で1668 mm)なのか新幹線(軌間は標準軌で1435mm)なのかどうかですが、新幹線のような気がする。と、しておきましょう。
ところでこの時、向っていたのはトレドの街。マドリードから新幹線が通っており、海外鉄ちゃんの知り合いはそれで観光に出かけたそうです。
トレドの市街地。
日本とヨーロッパの文化の違いに、こうした美術品を撮影出来るかどうかがあります。
エル・グレコの代表作の一つ、サント・トメ教会に展示されている『オルガス伯の埋葬』もこうして写真を撮ることが出来ます。
ただどこでもどの作家のどの作品でも撮影出来るかというと、スペインでも撮影禁止の美術館、作品があります。もっともその理由は、絵の前の渋滞を防ぐためと聞きました。
ヨーロッパの美しい街並み。トレドの街中で暮らすとなれば道路は狭いし、生活は不便なことも多いでしょう。日本でも歴史的景観地区に暮らすのは、街を守っていく意思が大切と聞いたことがあります。いつまでもこの景色を見続けたいですね。
6月9日(金)はマドリードのプラド美術館からスタート。銅像はベラスケス。
世界の美術ファンにとって一度は足を運んで見たい美術館として知られており、芸術鑑賞とは縁遠い私であっても今回はやっと来れたと思ったほど。
プラド美術館内のカフェテリア。円安とヨーロッパの物価高ですが、2種類のサンドイッチとコーヒーで3000円超え。
ビルの間から見えるレトロな建物はスペイン国鉄のアトーチャ駅(Estación de Atocha)。
この駅から翌6月10日、コルドバに向けて高速列車AVEに乗車しています。
こちらはソフィア王妃芸術センター。ダリ、ピカソ、ミロといったそうそうたる画家の作品を一堂に見ることが出来ます。そして今回の旅の主たる目的の一つ、それがピカソ作「ゲルニカ」の前に立つことでした。撮影禁止なのでこのブログでは紹介できませんが、恐らく皆さん、頭に作品を思い描けるのではないかと思います。
そしてこの絵と向き合いたかった理由。以前なら書けたかも知れませんが、今は言葉が出てきません。
※ソフィア王妃芸術センターは自由行動時間での訪問です。事前にネットで日時指定のチケットを予約していましたが、当日(6月時点)のチケット購入でも余裕で入場できました。
私は英語サイトから申し込みをしましたが、その方法を解説する日本語サイトが幾つかあり、それに従っています。
マドリード市内の移動は地下鉄(自由行動時)。
地下鉄1号線「Estación Del Arte」駅から乗車。「Estación Del Arte」を翻訳ソフトで日本語にしてみたら「アートステーション」と出てきました。
プラド美術館やソフィア王妃芸術センターの最寄り駅となっているからこの名前なのでしょうか?
何となくですが、地下鉄東山線に似た感じを受けました。
3駅目のSol駅で下車。ミニトリップ。
今回、宿泊したホテルと目的地の関係で、マドリード市内の地下鉄はこの1号線しか乗っていません。
特徴としては線路幅が広いこと。何と1455mm。2センチではありますが標準軌より広いです。
一方一号線の車体の幅は2.3mと狭いので何ともアンバランスなデザインに感じます。乗ってみると本当に狭い!という感想しか出てきません。
参考までに地下鉄東山線の車体の幅は2.5m。東山線でも十分狭いと思うのですが、それより一廻り窮屈です。
(※参考:一般社団法人 日本地下鉄協会ウェブサイト ホーム > 世界の地下鉄 > スペイン マドリード)
大阪メトロか北大阪急行電鉄にありそうな光景。
乗車券はICカードのみ。紙の券は発行されません。
ただ最初はこのカードの買い方が分からず、雰囲気でボタンを押し、「出来た!」というのが本当のところ。ネットで自動券売機の使い方を見ていたとしても、やはり実践に勝るものなし。