シリーズ「名古屋の鉄道136年史」では出来る限り年代順で紹介していますが、今回も名鉄電車の“特急史”の流れで時代は現代に近づきます。今日も井上大令さんの写真です。
名鉄電車と言えばやはりパノラマカー。昭和36年(1961年)の登場ですからもう60年以上も前。それでも記憶の色があせないのはこの斬新なデザインとそれと相まっての強烈な赤の色。日本の鉄道史に燦然(さんぜん)と輝く名車中の名車と言っても疑問を呈する人はいないでしょう。
運転席に上がる階段が降りている珍しい写真。私、実は一度だけこの階段から運転席に上がらせていただいたことがあります。仕事ではあったのですが、きっと妙にテンションが高い私がその場にいたことでしょう。
井上さんの写真の撮影の順番(多分ですが)に写真をアップしています。階段の次は運転席から振り向いて撮影した冷房機器群。この小さな四角の箱の連続は、5500系~7000系の象徴だったと思います。それまで特別料金不要な列車の旅は、気温と同じ空気の中での旅でした。それが夏、涼しい列車で移動できるとは正に夢心地でした。
整然とした車内。運転席から降りてこの写真を撮影した模様。
ひょっとすると、本運用に入る前の、試験運転時代の撮影のような気もしています。何れにしろ貴重な記録であることは間違いありません。