3月13日、『2022年日本の鉄道開業150周年記念イベント“鉄道のまち”奈良・王寺町を元近鉄名物広報マン福原稔浩さんと巡る旅』の2日目スタート。
前日は王寺の町を歩いて回りましたが、この日はバスで王寺町周辺の鉄道史巡り。
さてこの道路、一直線の下り坂。最初の訪問地はこの坂を下りきったところにある近鉄生駒線信貴山下(しぎさんした)駅。
今から丁度100年前の1922年(大正11年)5月16日、 信貴生駒電気鉄道が信貴山への参詣客を運ぶために、王寺駅とここ山下駅(後に現在の信貴山下駅に改称)を開業。そして同日、山下駅~信貴山駅のケーブルカーも開業しています。
前の写真の道路はそのケーブルカーの線路跡も使われており、そこを通って信貴山下駅に向かうことは意味のあることでした。
ケーブルカーの乗り場は今の駅舎が切れた白い線で囲まれた辺り。この写真では丁度王寺駅発生駒駅行きの電車が到着したところですが、大阪~王寺~信貴山下と鉄道を乗り継いで来た参詣客は、電車を降りると目の前に停まっていたケーブルカーに乗り継いだそうです。
そして信貴山を上り下りしていたケーブルカーは、今はここ信貴山下駅のすぐお隣で静態保存されれています。
ケーブルカーが廃止されたのは1983年(昭和58年)9月1日。でもこのケーブルカーは廃止後、すぐにここに来たわけではありません。
もともと地元、三郷(さんごう)町立三郷北小学校に保存されていたのですが、2020年にここが安住の地となったのです。
ところでここに来る機会がありましたら、是非床下をご覧下さい。ケーブルカーの特徴である左右の車輪の形状の違いであったり、安全装置だったりを見ることが出来ます。ここまでちゃんと見られる場所は滅多にないはず。
この日バスで下ってきた道。この写真で右側の道路がかつてのケーブルカーの線路跡。
3月17日にアップした『“鉄道のまち”奈良・王寺町を巡る旅(4)王寺駅周辺を歩く!!!D51895号。』で紹介した写真。今回のタイトルに戻りますが今年は近鉄生駒線&(旧)東信貴鋼索線が100周年。イベントも開催されます。足を運ばれては如何でしょうか?