今年の1月29日(土)、30日(日)の2日間、函館市電と津軽鉄道の撮影をしていました。
目的は函館市電と津軽鉄道のラッセル車。そうした除雪車がそうそう偶然、走ってくれることはなく、実は某旅行会社主催ツアーの下見同行の了解が得られ、出掛けた次第。ツアーそのものはコロナ禍の中で結局催行されませんでしたが、来年こそは催行されることを祈っています。なお除雪車は条件付きでの『貸切運転』扱いで本線を走らせていただいており、ただ誰でも申請すれば許可が出るとはならず、その辺りは旅行会社のノウハウと言ったところでしょうか。
ところで旅行会社主催の鉄道系ツアーですが、私自身は何度か参加しており、また鉄道系ツアーの企画書も作成したことがありますが、今思えば内容の詰めが甘く採用には至りませんでした。それはともかく何かと学ぶことの多く、充実した2日間でした。
今年は函館でも雪が多く、1月29日も「引き返す」可能性ありでしたが12:30頃、何とか着陸しました。ただ一面の銀世界の轍(わだち)のない“雪原”を通ってボーディングブリッジに向かったのは人生で初の経験でした。
ところでこの時点で、ネットで「ササラ電車」が走っているとの情報があがっていました。
集合場所は函館市電駒場車庫。
ササラ電車は一度出庫すれば、あとは通るルートを予測し、その通りであれば通過時間は読みやすいと聞きました。
冬の函館市電の撮影に何度も来ている方によれば、そうそう出会えるものでは無いそうです。
15:55頃。有名な撮影スポット、八幡坂。
16:08頃、大町~末広町間。
16:33頃、青柳町付近。
17:27頃、駒場車庫前。
入庫後の整備作業。お疲れ様でした。
18:21頃。この日が来るまで「雪と電車」をテーマにした写真を撮りたいなどとお気楽に考えていた自分に反省。雪国の鉄道をちゃんと走らせることは、鉄道事業者にとって並大抵の覚悟では出来ないことをしっかりと認識しました。
そしてそれを自分の腹に落としてこれからは向き合う所存です。
さてこの日の行動ですが、タクシーを貸り切っての移動。
それで何カ所も撮影候補地を巡り、それぞれの場所で実際に写真を撮影して、現状の確認。
実際のツアー実施にあたっては、まずは20人程度の人が撮影出来る場所かどうかの確認が必要で、しかも全員が納得できる撮影が出来ることは必須。次にバスの乗降場所の確保。当然のことながら地元の人の通行の妨げにならないようにしなければなりません。更にバスの駐車場所の確保。あとは1時間半~2時間間隔でのトイレ休憩場所の設定などなど、私も何度か体験してるツアーの成り立ちを再履修した気分。