今日も、伊東重光さんの記録された写真です。
田園地帯に伸びる3線区間。ここは名古屋市電下之一色線。市電が走っているとは思えないほどの風景ですが、それはさておき、ここで1957年(昭和32年)開業の名古屋市営地下鉄車両の試運転が行われていました。1067ミリの市電の線路の先にある外側の線路が地下鉄用の1435ミリ用の線路。更にその外側に電車に電気を供給する第3軌条もあります。
※名古屋市電下之一色線は1969年(昭和44年)の廃止で、当時は現役バリバリの路線でした。
車庫で試運転が始まるまでの時間を使い、整備中の電車。方向幕がおでこにあるのが新鮮ですね。
いよいよ本線への搬入作業がスタート。「皆様お待ちかねの地下鉄車輌です」の横断幕に時代を感じますが、それほどの出来事であったことは容易に想像出来ます。
そして走り出した名古屋市営地下鉄。
市営交通100周年の2022年8月1日の地下鉄東山線ホーム。65年の歳月が流れども、開通当時の雰囲気は今もここで感じることが出来ます。