2016年8月から不通となっている根室本線東鹿越駅~新得駅間41.5キロ。その内、東鹿越駅~落合駅間は2016年10月から、落合駅~新得駅間も2017年3月から代行バスが運転されています。
その区間を含む富良野駅~新得駅間の鉄道としての存続断念~バス転換については、従前から取り沙汰されていましたが、先月、沿線の富良野市と南富良野町、占冠村、新得町ではそれを認めることを決めました。
これを受け先週土曜日(2月19日)、この区間の実情を見てきましたのでその報告です。
前提として東鹿越駅~新得駅間の代行バスは1日4往復。地元の方にとっての察するに通学利用を考慮した時間帯で走っており、私のような通過客が使うにはなかなか高いハードルが待ち受けていました。
【この日の行程】
札幌駅発 10:00 3858M 快速エアポート100号
南千歳駅着 10:34
南千歳駅発 11:05 33D 特急とかち3号
新得駅着 12:40
新得駅発 13:57 108(代行バス)
東鹿越駅着 15:04
東鹿越駅発 15:12 2482D
滝川駅着 16:57
滝川駅発 17:15 2334M
岩見沢駅着 17:54
岩見沢駅発 18:05 252M
札幌駅着 18:47
ホテルを出た朝09:30。冬の北海道には何度か来ていますが、今年はやはり雪が多い印象。今週も月曜日から水曜日までJRが止ったり、新千歳空港でもよもやの終日全便欠航もあり、地元の方も遠来の方も大変だったと思います。複数の知人から通勤の大変さと札幌市内~新千歳空港間の移動の苦労についていろいろ話しも聞きました。
札幌駅から快速エアポートで南千歳駅へ。ここから11:05発の特急「とかち3号」に乗換え。自由席は二人掛けのシートにほぼ一人づつ、一部の座席で二人が座っている状況で、思っていたよりも空いていました。もっともコロナ禍で無ければもっと混んでいたと思います。
追分駅。この駅の広大な構内は、かつての石炭輸送列車全盛期を偲ばせてくれます。
雪に埋もれた場内信号機。今年の雪の多さの象徴の一つではないでしょうか。
新夕張駅。ここから新得駅までは特急列車しか走らない日本でも特別な場所。
スキーリゾート「トマム」駅を出て新狩勝トンネルを抜け、新得駅に向かいます。旧狩勝トンネルの時代は絶景が広がった狩勝峠越えだったそうですが、今でもなかなか素晴らしい景色だと思います。ただ以前に比べ木が繁ってやや見通しが悪くなった気もします。
新得駅に定時着。
昼食は新得駅の駅そば屋さん。と言っても時間があったので駅中ではなく、駅前にある同じお店でゆったり座って頂きました。ここ新得駅のおそばは私好み。
駅前には石炭をカマにくべる火夫(機関助士)の姿。旧狩勝トンネルは急勾配でかつ狭く、蒸気機関車全盛時の狩勝峠越えは過酷だっと聞いています。この像はその生き証人なのでしょうか。
さていよいよ代行バスに乗車です。