16:30頃、小川駅(鹿島鉄道時代は常陸小川駅(ひたちおがわえき))に到着。ここで観光バスとはお別れです。でもツアーはここで終わりでは無く、路線バスに乗り換えてJR石岡駅まで続きます。
その路線バスに乗る前に、駅前のスイーツのお店へ入ります。
このお店、説明書きにもあるように、鹿島鉄道とはゆかりのある店。こうした由来のお菓子を口にする幸せ。
ここから自宅へ直行ならば、多分何か買っていたと思います。
これから16:45発の石岡駅行きに乗車します。
ここまで何の説明もしていないので、これを読まれている皆さんには、どうしてツアーで路線バス?といったところでしょうね。
実は私も似たり寄ったりで、今回のツアーの行程表も見ても、さっぱりその意味が分かっていませんでした。で、この日、ツアーの担当者からの説明を聞き、「へーっ」と思った次第。よって私はこのバスの一番前の場所に立ちました。座ったのではなく立ちました。
まずは一般道を暫く走ります。そして…。
途中の四箇村駅(しかむらえき)からは、バス専用道として整備されたかつての鹿島鉄道の線路跡を終点石岡駅まで走ります。
如何にも線路の跡地ですよね。
さてこのバス専用道ですが、石岡駅から四箇村駅までの5.1キロの区間を、茨城県、石岡市、小美玉市(おみたまし)が道路(バス専用の市道)として整備したもので、そこに民営バス(かしてつバス/関鉄グリーンバス)が運行されています。これは全国でも初の公設民営方式なのだそうです。
開通は2010(平成22)年8月30日。2007(平成19)年3月31日 の鹿島鉄道廃止から3年後のことでした。
そもそもこの道路整備の狙いは通学生の乗るバスの定時制確保など地元住民の利便性確保だったそうですが、もう一つ理由があり、それは茨城空港への路線バスのルートとなっていること。
一般の道路との交差点。かつては踏切があった場所でしょうか。今は“鉄道”側(バス専用道)を通るバスが一旦停止をし、安全確認を行った上で通るシステムになっていました。
バスは17:05の定時で石岡駅到着。
運行されるバスの最高速度は時速40キロなので、一般道路を走るよりもスピードは若干遅いかも知れません。ただ通行量に影響されないメリットは大きいでしょう。
バス専用道が、駅の直近まで来ているのが分かります。
今回はバスに乗っての廃線跡巡り&BRT(バス・ラピッド・トランジット/Bus Rapid Transit)乗車という一粒で2度美味しい体験でツアーが締めくくられました。
「面白かった」の一言で、また開催されるようでしたらお勧めしたいと思っています。
ところでこれが本ツアーでのかしてつバス乗車時の乗車券代わり。こうしたものを運転士さんに見せて下車する体験は滅多に出来るものではありません。