稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋臨海鉄道(7)日本で現役最高齢(?)のワ1貨車。

名古屋臨海鉄道ワ1。

救援車として車籍があり、営業している現役鉄道車両としては日本で最も古いものであるとされています。

製造は明治22(1889)年とか31(1898)年とか諸説あるようです。台車、台枠は輸入で、車体は国産?

連結器はシャロン式自動連結器(連結器に刻印があり、SHARONと読めると言えば読めます)。登場時ではなく、バッファ式から自動連結器への切り替え時に取り付けられたものと推定。

救援車として積んでいるものも興味深いものがありました。

来歴は判然としませんが、歴史ロマンはあります。

車輪から軸受けまでの間に、不思議な距離がありますが、車輪を標準軌(日本では広軌、1435mm)の位置までずらせる構造と考えらるとの説明がありました。

これは何をしているかと言えば、「突放」(とっぽう)時の貨車の止め方の実演。

『入換機関車が推進運転で貨車の列を加速する。列の途中の連結器を解放した後、機関車は急ブレーキを掛ける。これを「突放」(とっぽう)という。解放された連結器より先頭側の貨車は、慣性で走り続ける。貨車に添乗した構内作業掛が、突放された貨車のブレーキを操作し、貨車を目的の位置に停止させる。』(参照:Wikipedia/操車場 (鉄道) 平面ヤード)

なお昭和60年頃に「突放」作業を見なくなったと記憶していますが、自信はありません。(調べ切れていません)

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