ジェンツーペンギン(学名:Pygoscelis papua)。
1月15日の午後は、その営巣地のあるダンコ島(Danco Island)に上陸しました。(64°44‘S 62°37’W)
信じられない景観の中に営巣地があります。
ペンギン達にとって人間は天敵ではないので、安心して卵を温めています。
雛たちの可愛い姿には、本当に癒やされます。そして私たちは笑みがこぼれます。
ひたすらに子育てをする姿は、どんな動物であっても神々しさを感じます。
ところでペンギンの営巣地一般に言えることですが、雪原の中に1本の道路(通路)が出来ています。
これが営巣地と海を繋ぐ通称:ペンギン・ハイウェイ。
こんな感じでペンギン達は行動します。
このペンギン・ハイウェイと私たちの通り道は時に交差する場所があります。
そうした場所は基本、ペンギン優先。ペンギンの行動を妨げる権利は人間にはありません。ペンギンの列が長いと、数分待つこともありました。
ただその時間は決して長いとは感じず、ひたすらペンギン達の行動を観察していました。
上陸後のクルージングはアザラシウォッチング。
アザラシの種類の見分け方は教えていただいたものの自信はありません。
多分、ヒョウアザラシ(学名:Hydrurga leptonyx)。
南氷洋の食物連鎖では、アザラシの上はシャチだけということで、普段はあまり緊張感がなく、お腹が膨れれば大体こんな感じだそうです。
(多分)ウェッデルアザラシ(Leptonychotes weddellii)。
種類は分かりませんが、横たわっているアザラシとその隣に鳥が1羽います。ガイドさんによればアザラシは瀕死の状態で、一方、鳥はその死を待っているそうです。
くちばしなどの形や身体の大きさからミナミオオフルマカモメ(学名:Macronectes giganteus)。腐⾁を⾷べる習慣がある事から、南極のハゲタカとも呼ばれているそうです。
自然界で生きることを知った瞬間でした。