昨日(6月29日)、広島に出掛けた際に、広島市郷土資料館で開催中の企画展「広島駅のいまむかし 路面電車が乗り入れた」を見てきました。
今週末の7日(日)までの開催で、会期末が迫っていることもあり、今日紹介します。参考になれば幸いです。
この企画展は、広島電鉄の路面電車が駅前大橋ルートの完成により、8月3日(日)に広島駅2階に乗り入れることに合わせて開催されたもので、「広島駅のいまむかし路面電車が乗り入れた」と、広島駅に特化した展示かと思いきや、広島電鉄史としても十分に楽しめる内容です。
ところでさして広くない展示室にあった巨大な発泡スチロール。何と場違いなと頭の中が「???」。
これ、実は今回の駅前大橋ルート建設に当たり採用された「軽量盛土工法(EPS工法)」で使用されているものだそうで、今回の展示にこれを採用した学芸員さんのアイデアに敬意を表します。
展示の中から特に私が気になったもの。
広島電気軌道株式会社線路案内図。1909(明治42)年頃の想定路線図と思われ、開業した1912(大正元)年とは経路が異なっていることが見てとれます。
もしもこの地図通りに広島駅に到達していたら、今回の駅前大橋ルートはなかったのではないかと思ってしまいました。
電車運転系統図なども面白いですね。
名前が変わった電停や、そもそも系統の起終点やルートが異なったりもしています。
今の路線の風景や、試運転を撮影に行かれることがあるのなら、是非この企画展会期中に、ここの見学とセットで行かれることをお勧めします。