稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋の鉄道136年史(昭和戦前編8)鉄道展@名古屋鉄道局

私の手元にある絵はがき。

「鉄道展 昭和10年10月14日―15日 名古屋鉄道局」とあります。

要するに昭和10年(1935年)に名古屋鉄道局が主催した鉄道イベントがあり、それを記念した絵はがきでしょう。全部で8枚あり、今回はそのすべてを紹介します。個人的にはこれらの写真にはまっています。

まずは2代目の名古屋駅。

右側の写真は2月16日にアップした『名古屋の鉄道136年史(明治時代1)明治19年、名古屋駅の開業。』でも掲載したものと同じです。

上の写真は、当時建設中の(新)名古屋駅。昭和12年(1937年)2月1日の開業です。

D50形蒸気機関車は大正12年(1923年)から製造が始まった貨物機。かの有名な貨物用機関車D51の登場は昭和11年(1936年)のことで、昭和10年の時点では日本で最強力の機関車でした。

これは昭和53年(1978年)1月28日の筑豊本線二島駅。60歳以上の方ならひょっとしてギリギリ現役時代に間に合っている機関車です。

一方、C53形は昭和3年(1928年)から製造が始まった特急、急行専用機。C5343号機は流線型に改造されたことで知られています。

(鉄道展の絵はがきではありませんが)こうした絵はがきも残されているC53流線型機ですが、富士山のふもとを定期列車を牽いて走ったという記録は無いともいわれています。

6200形は明治30年(1897年)、イギリスのネルソン社製。東海道本線の主力として活躍しました。

一方42000型気動車。昭和10年(1935年)から製造が始まった当時の最新鋭機。

ところでこの写真の車両たちが名古屋で展示されていたかは資料がなく、定かではありません。

私が知る限り唯一の「鉄道展」の会場風景ではないかと思っている絵はがき。左の列はC5313号機を先頭に機関車がずらり並んでいます。

場所は昭和12年(1937年)2月1日に(新)名古屋駅と同時に、貨物駅として開業した笹島駅。(今のささしまライブの場所にあった国鉄の駅)

もっとも全面開業の前、昭和4年(1929年)から(旧)名古屋駅の貨物扱い所として徐々にその規模を広げており、昭和10年の段階ではほぼ出来上がっている状態でした。そのため、「鉄道展」のような大規模イベントを開催することは、ホームをやりくりすれば可能だったとは思われます。因みに右側に写っているホームは通常の貨物の積み下ろしをしているに見えます。

10型機関車。後に国有鉄道となる九州鉄道が明治22年(1889年)から輸入を始めたドイツ製機関車ですが、最後は名古屋機関区にも配属があり、この写真でも所属を示す区名札は「名」となっています。

名古屋ではお目にかからないラッセル車、キ100形。所属は仙台鉄道局。鋼鉄ラッセル車とわざわざ書いてありますが、この形式の前のキ1形は木製なので、当時にあってはそれがかなり重要なことだったのでしょう。

ラッセル車の稼働状況はこの絵はがきでも見えますが…、

●昭和7年(1932年)8月1日「JAPAN-A PICTORIAL INTERPRETATION」(朝日新聞社)

実際の雪かき作業。キ100形。この写真の場所は不明ですが、駅でもウイングを広げているのが意外。ホームの高さが低いからでしょうか?
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最後の絵はがき。掻寄せ排雪車、キ500形。マックレー式雪かき車で、これも名古屋で見ることはなく、もしも今、名古屋で展示されるならば私は絶対に見に行きますj。

以上、「鉄道展」の紹介でしたが、完成間近の「笹島駅」のお披露目を兼ねて開いたイベントかも知れないとここまで書いて思っています。

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