稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋の鉄道136年史(昭和戦前編20)大正~昭和期の車両たち。

このブログで連載している大正期~昭和10年代に登場した車両で、今は静態保存されている、もしくは今も現役の車両もあります。

5月20日にもアップしたBトレインショーティーたち。

手前は美濃電気軌道~名古屋鉄道のモ510形、520形。

かつての名鉄美濃町線(開通時は美濃電気軌道)美濃駅にモ512は静態保存されています。

大正15年(1926年)製で「丸窓電車」として親しまれました。モ510形は谷汲線~岐阜市内線で実際に乗ったことがあります。実はBトレだけではなくNゲージも中古で購入しており、この電車は好きです。

愛知電気鉄道~名古屋鉄道のデキ400形。昭和5年(1930年)製で、平成27年(2015年)まで活躍していましたが、翌年廃車、解体されました。ところで平成5年(1993年)にこの青色となっているのですが、登場時から「似合っている」と思っていたのですが、それまでの黒色も重厚感があり、如何にも機関車です!という存在感が好印象でした。

それにしても平成の終盤までよくぞ現役であったと感慨深いものがあります。

名古屋鉄道モ3400形。昭和12年(1937年)に登場した名古屋鉄道のエース。名鉄舞木検査場で静態保存されており、イベントなどの開催時に見ることが出来ます。私はこの3400形の現役時代に実際に乗っていますが、何度かの改造の度に優美さが無くなったりでがっかりもあったのですが、それでも冷房化された時は異次元の驚きでした。よもやこの電車が平成に入り、そんな改造が行われるとは夢にも思っていなかったからで、それも今となっては全てが良い思い出です。

昭和45年(1970年)4月頃、稲沢機関区で撮影した29657。9600形蒸気機関車は大正2年(1913年)から始まった貨物用。

私の世代が、その現役にギリギリ間に合った世代。京都鉄道博物館を始め全国各地で静態保存されているので、どこかで出会えそうな機関車です。

上の29657と同じ日に撮影したC50143。C50形は昭和4年(1929年)から製造が始まった形式。

昭和45年時点で既に古い部類の両刑式でしたが、平成に入ってからご縁を頂いた元機関士さんによれば、貨物の入換用には使いやすい形式で、スピードは出ないものの重量のある貨車を確実に引き出すことが出来たそうです。こういう話しは聞いてみないと分らないものですね。

最後に今も現役の車両。まずは1914年(大正3年)から製造が始まった8620形。SL人吉を牽引する58654は今も活躍しています。(2017年10月8日撮影)

阪堺電気軌道の162(161形)。昭和3年(1928年)製で冷房が無いため、暑い時期には運転されません。それにしても90年選手に出会えることは感動モノです。

なお今回紹介した現役の車両ですが、これが全てではありません。皆さんも是非探して逢いに行ってみて下さい。

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