普段なら夜は部屋から外に出ることもなく、疲れきって早めに眠っていたのですが、ふと目を覚まし、南極の日没を見ることにしました。
1月16日(火)、船のいる場所の日の入り予定時刻は、午後の10時22分。
日の入りの少し前、午後10時17分頃。
日没がこれほど美しい表情を見せてくれるとは…。ただただ感動です。
空気が澄んでいるであろうことを、肌で感じていました。
太陽に照らされ、金色(こんじき)に輝く南極の山々の神々しさに言葉を失います。
一夜が明けた1月17日(水)、午前はパラダイス湾(Paradise Bay)のクルージング。(64°51′S 62°54′W)
南極で最も美しい場所とも言われているそうです。
手前はジェンツーペンギン。そして右奥で寝ているのはウェッデルアザラシ(学名:Leptonychotes weddellii)。
同様写真をトリミング。「オーィ!起きてよ」と言いたくなりました。
この頃には、ペンギンを見るのはもう日常の風景。
アルゼンチンのアルミランテ・ブラウン基地(Almirante Brown Antarctic Base)。
最初の訪問地、デセプション島から200km+α位の距離でしょうか。
基地にこのようなしっかりした看板が掲げられているのは意外でしたが、基地を間近に見たのはこれが最初で最後でした。
そして人影のない基地周辺は、ペンギンの営巣地。
(多分)無人のブラウン基地ですが、アルゼンチンは経済的な苦境が伝えられており、その影響があるかも知れないとのことでした。
ブラウン基地から少し進んだ岩場。
一面にいるのは、
キバナウ。
こんな険しい場所を営巣地にしているのですね。
油断すると転げ落ちそうです。
前の写真をトリミング。手前にいるのは、身体は随分大きくなっていますが幼鳥だそうです。
マダラフルマカモメ(学名:Daption capense)。
我が人生で、これほど鳥たちと向き合ったことはかつてありませんでした。
もう一種、岩場で営巣する鳥たちを見つけました。
ナンキョクアジサシ(学名:Sterna vittata)。
このブログは本来鉄道ブログですが、時々観光旅行に出かけた際の報告をしています。今回は南極図鑑。
ボートは次の場所を目指します。
海に流れ落ちる氷河。
そしてここはザトウクジラの生息地。
ボートがエンジンを止めると、ここは静寂の世界。クジラの息づかいだけが聞こえている。
背中が盛り上がってくると、
それは海に潜る合図。
壮大な南の海のドラマ。