「躍進途上の大名古屋」というやはり昭和12年(1937年)発行と思われる絵はがきの中の1枚。
「名古屋国際飛行場 昭和9年(1934年)10月 中部日本のエアポートとして創設せられ定期航空旅客機の飛来するあり その広闊なるは斯界に冠たり」。
*広闊(こうかつ)=広々と開けていること。また、そのさま。(デジタル大辞泉/小学館)
*斯界(しかい)=その道を専門とする社会。この社会。(デジタル大辞泉/小学館)
今の名古屋市港区にあるあおなみ線潮凪車庫の東側に沿うように走っている道路が、かつての滑走路の跡地利用と聞いています。
昭和13年(1938年)発行の大名古屋新区政地図。
その青枠部分をトリミング。
滑走路の位置が今一つ分かり難いですが、国際飛行場の文字と航空遊園地の文字が見えます。
大名古屋新区政地図に付随の市営電車バス路線略図。
飛行場へのバス路線はありました。
吉田初三郎画伯の名古屋の鳥観図にも「仮飛行場」が描かれています。
ところで私の手元には「飛行機」の写っている「名古屋国際飛行場」の写真はありません。
名古屋商工会議所のウェブサイト、名古屋商工会議所のあゆみTOP > 昭和(初期・中期)の出来事 > 港の名古屋飛行場には名古屋港管理組合提供の飛行機の写った写真が掲載されており、私はそれを見ながらこの記事を書いています。
それにしても、名古屋港に飛行場があったとは知りませんでした。もっとも太平洋戦争終結後に使われることはなかったので、それもむべなるかなと思った次第。