稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

沖縄/大東島の旅(3)南大東島のシュガートレイン「ふるさと文化センター」。

今回、南大東島を訪問した理由。それはシュガートレイン(サトウキビを運搬するために敷設された鉄道)で使われ、保存されている機関車などを見ることと、そしてその廃線跡巡り。

昭和の時代にその存在を知り、ただそれは社会人になりたての頃では、勇気を出して見に来ようにも、名古屋~那覇間も含め飛行機で来るにはあまりにも高額で、一方船で来るにはそうそう休みも自由にならない時代に、あまりにも日数が足りませんでした。

そして今回、たまたまこうして南大東島の土を踏めたことは、シュガートレインの現役時代ではないものの長年の夢が叶った瞬間でした。

場所と時間が変わります。2013年11月7日の沖縄県那覇市の壺川東公園。

※壺川東公園はゆいレールの壺川駅から徒歩で10分もかからない場所です。

ここに保存されているのは南大東島で走ったディーゼル機関車と、

蒸気機関車の下回りの部分。

この写真を撮影しつつ、いつかは南大東島の地に足を踏み入れる!と固く誓っていたのです。

これだけ見ればいつ走りだしてもおかしくない感じですね。

南大東島に戻ります。

まず最初にやってきたのは「ふるさと文化センター」。南大東島の歴史が分かる資料類が展示されており、そこでシュガートレインの誕生から終焉までを学びました。

事務室のスタッフにお願いすると「南の島の小さな鉄道(南大東島)」というDVDも見せて頂けます。なおYouTubeでも公開されていると教えて頂き、名古屋に戻ってから、同じ動画を再度見ています。

ところで「ふるさと文化センター」ですが、「歴史が分かる資料類が展示」と先に簡単に書きましたが、私としてはじっくり見て、そして感じて欲しい場所です。

島がロシア人に発見され、無人島だったこの地が琉球の人ではなく、八丈島出身者の手で開発されていくダイナミズムは、私の知らなかった大東島であり、(上っ面とはいえ)それを知ったことで、今回の廃線跡巡りは、自分で言うのもおこがましいですが、当初の想定より、深いものになっていきました。

屋根の下の保存車。ふるさと文化センターに入る前にこの場所を確認し、少し撮影もしていたのですが、ふるさと文化センター見学後に、改めて時間をかけてじっくり見ました。

話しが飛び飛びで申し訳ありませんが、ふるさと文化センターの前のこの道もシュガートレインの廃線跡だと島の方から聞きました。

これは保存車の解説板にあったシュガートレインの路線図。

ふるさと文化センターの担当者から、「廃線跡巡りをするなら、この路線図と今の地図を見比べることがお勧め」とのことで、私もそうしました。私としてはなるほど納得だったのですが、こればかりはこのブログであったり、南大東島のシュガートレインを紹介する書籍を読んだだけでは伝わりきらない気がしています。

カテゴリー

アーカイブ