稲見駅長の鉄道だよ人生は!!

稲見眞一

名古屋市の敬老パスが便利になりました。

昨日、2月1日から名古屋市の敬老パスの制度が変わりました。

送られてきた案内の冊子にこれからの使い方が詳しく書かれていますが、今回の一番のポイントは名鉄、名鉄バス、JR東海、近鉄、三重交通バスが使えるようになったこと。

なお名古屋市内での発着が原則で、名古屋市外から乗車し、名古屋市内での下車では全区間が自費となります。勿論一旦名古屋市内に入ったところで下車すれば名古屋市内分が敬老パスの範囲となりますが、まあ手間ですし料金的なメリットは少ないと思います。

ところで今回の制度改正で「ヘーっ」と思ったのが名鉄犬山線の下小田井駅。清須市(以前は西枇杷島町)だったんですね。私の周りでも「知らなかった」という人がいました。

藤田医科大学病院は豊明市内にありますが、地下鉄徳重起点の名古屋市営バスの路線もあることから現実的な対応と思われます。

なお何かと話題の「利用上限回数」ですが、出掛ける際に『バス+鉄道』を始め片道2乗車が多い方にとっては不便になることもありそうですね。もっとも1年に2000回という人もいたそうですので、それ対策を考えれば1日2乗車×365日=730回を規準とするのはまあ妥当であろうというのが私の感想です。

参考までに2000÷365=5.479…ですから達成不可能とは言いませんが、「高齢者の健康維持」という目的とは異なる利用と感じる方は多いでしょう。

あと今回の制度改正で心配なのはやはり「名鉄、名鉄バス、JR東海、近鉄、三重交通バス」に敬老パスで乗車するにはあらかじめチャージしておくことが必要なこと。そしてその運賃相当額があとから銀行などの口座に振り込みで支給されること。

私は普段から最低でも1000円程度は残金があるようにしており、また名古屋市からの案内に応じ、銀行の登録口座を市役所の担当部署に文書で通知しましたが、これがどこまで浸透しているかが心配です。何故か?それは恐らく「使えない」と気付くのが名古屋市営の交通機関ではないからで、暫くの間、各社の駅員さんや運転士さんが大変かも知れません。

何せ私だけではないと思うのですが、高齢者はこうした手間は苦手です。それより資料をちゃんと読まないでいるかも知れず、チャージもしなければ口座の登録もせずに「名鉄、名鉄バス、JR東海、近鉄、三重交通バスが乗れるようになった!よっしゃあ、乗りに行こう」という人はきっといるはず。

そんなことが単なる取り越し苦労であって、全て順調にこの制度改正が運用されることを願っています。

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