バルセロナで、観光客が使うと思われる公共交通機関の乗車券の例。
1.Single Ticket…片道
2.Airport Ticket…市内⇔空港とのチケット
3.T-Casual…10回の回数券
4.T-Familiar…8回の回数券.複数名での使用可
5.T-Dia…1日乗車券
10.Hola Barcelona Travel Card…観光パス.乗車券+主要観光地の無料入場もしくは割引入場
今回私が使ったのはT-Familiar。10ユーロ。1回券では2.4ユーロなので5回で元が取れます。
現地ガイドさんと相談し、私が自由行動時間にどこを廻るつもりかも含めての結論で、5回以上乗車し、最大でも8回までの乗車ならばこれが一番お得という判断でした。
良い選択だったと思っています。
ところで「Familiar」は家族とか思っていたら違っていました。翻訳ソフトの回答は「おなじみ」。
因みに「Casual」は「カジュアル」=「気軽」です。
そのネーミングはお国柄というよりは、交通事業者の個性と思われ、名古屋市交通局の1日乗車券が「バス・地下鉄全線一日乗車券」(平日用)なのに対し、名古屋鉄道が「まる乗り1DAYフリーきっぷ」と言うようなものでしょう。
万全のスリ対策をしての地下鉄乗車(観光地でも同様)。
幸い私もツアー参加者の方もその被害にはあいませんでしたが、コロナ禍が収まり、観光客が戻るにつけてスリも増えているそうです。
平成の時代、仕事であったりプライベートの旅行で、パリの地下鉄車内でスリと格闘した経験のある私としては、今回も現地のガイドさんからの注意事項は守っての行動でしたが、かつてと現在の違いは、明らかにヨーロッパ各地からの観光客が、カバンの抱え方一つとってもスリ対策をしていたこと。自分は大丈夫とは思わないことが楽しい旅の秘訣と心得ています。
バルセロナの市内は地下鉄が本当に便利です。それにしても扉だらけの車両で、営団(東京メトロ)日比谷線の03系5扉車を連想するのは私だけではないと思います。
6月16日(金)、コロンブスの塔を目指します。
バルセロナで何を見るかは人それぞれですが、私は世界史で習った「大航海時代」の冒険に今でもあこがれがあり、ガイドブックでこの地にコロンブスの塔というのがあることを知り、それを見ることにしました。
付け加えるに、コロンブスとバルセロナの関係もガイドブックで知りました。因みにコロンブスの指は、アメリカの方向を指しているのではないそうです。
バルセロナの町の裏路地散歩。
スマホの地図アプリを見ながら歩いています。
目的地はピカソ美術館(Museu Picasso)。
入ったのは午後3時過ぎで、あまりの面白さにガイディングレシーバーを聞きながら午後5時近くまでいました。
今まで知らなかったピカソに触れ、この日(6月16日)が終日自由行動だったことを今更ながら感謝しています。
この美術館には高齢者割引(65歳以上)があり、一人7.5ユーロ。通常の大人の場合は14ユーロですからほぼ半額。しかもスペイン人以外も適用されると聞き、感謝。(身分証明書は必要)
ピカソと言うと「キュビスム」とか「シュルレアリスム(超現実主義)」の作家としてしか私は知りませんでしたが、生涯を通じて作風がめまぐるしく変わっていたことに驚かされました。
これまでに美術館でガイディングレシーバーを聞きながら廻ることはあまりありませんでしたが、今回は私にしては珍しく借りており、これも必然だったかと思わざるを得ませんでした。
ベラスケスの名画「ラス・メニーナス」を元にピカソが描いた「ラス・メニーナス」。
ベラスケスが描いた幼いマルガリータ王女は、
ピカソはこう描きました。
スペインにもう一度来ることはあるのでしょうか?
言えることはバルセロナだけでも一週間は観光できそうということ。そしてピカソ美術館は、体力と気力を温存してもう一度訪ねたいところ。
この日は良く歩きました。そして疲れてしまい、夕食はホテルの前のパン屋さんで買いました。一人だとこんな日もあります。
実は、と、ここで書いてみても多くの方はピンと来ないでしょうが、この時点で私はツアーを離脱しています。
分かり易く書くと、他の参加者は日本発着のツアーへの参加であり、私は現地発着のツアー参加。
小回りの効く旅行社のようで、今回のツアーを問い合わせた際に、スペイン国内の手配に問題はないものの、同一の航空券の手配が出来ず、往復の航空会社が他の方とは異なるものの、それで良ければ参加が可能と提案され、私はそれを受諾しました。それによっての一番の違いはバルセロナでの宿泊が1つ増えたこと。かえってラッキーと思った次第。しかもマドリードもバルセロナも空港の送迎付き。